約5年前の東日本大震災。
3.11の夜は、街には明かり一つなく辺り一面真っ暗だった。
断水、停電、ガソリン難、食糧難…
あげていったらきりがない。
沿岸に津波が押し寄せている情報を得たのは、夜、避難先で耳にしたラジオからだった。その時に友人のワンセグで報道の一部も目にした。
しかし、携帯では、家族や友人と連絡をとるため電池を減らさないようにと最低限の情報収集しかしなかった。
今、熊本地震で被害にあわれた方の中に、あの時と同じような時を過ごしている方がいるかと思うと、不安や恐怖におそわれているのだろうと思う。
しかし、これは経験した者にしかわからないのではないだろうか。
東日本大震災が起こった時、多くの支援物資や励ましの言葉に救われた人も少なくない。
被災者の方のためにできることと考え、生活用品やお金を寄付してくれた方たちが多くいたことだろう。
しかし、その人たちに私たちの不安や恐怖がわかっていただろうか。全貌の一部の報道を目にして耳にして、大変、辛い、悲しい、苦しい…色々な感情を抱いたかもしれない。
熊本地震で被災された方の報道を見て、怖かった、辛かったといった姿を目にして、正直、ようやく今、東日本大震災の皆さんが経験した不安や恐怖を共感しているのだろうなと思った。
もちろん、誰もが同じ経験をすれば良いと言っているわけではない。しかし現在、多種多様に飛び交う報道を見て、どれだけの人たちがこの不安や恐怖を共感することができているのだろうと複雑な気持ちになる。
これまで、わかっているようでわかっていなかったこと、共感できているようでできていなかったこと、
実際に同じような経験をしなければわからないことがあるのだと思う。
東日本大震災の経験が、どれだけの人たちに伝わっているのだろうか。
避難、防災、復興…
熊本の方たちが安心して過ごすことのできる日々が1日でも早く訪れますように。