デザイン論外

なぜ自分がデザイナーを名乗っていることに違和感を感じるのは何故か。自分はイケてるデザイナーだと意気がっているヤツを見ると嫌気がさすのは何故なのか。
その答えがぼんやり見えた気がする。
答えは、デザインがモノを創造し実体化する過程の１つのツールに過ぎないからだ。
当たり前の事だけに盲目に陥りやすい。デザインは当たり前の必然だ。だがその先の未来を、そしてそれ以前を包括的に見なければならない。枝ではなく森を見るように生み出すモノの一生を考えなければならない。俺はそういうことがしたいんだ。

デザイン論２

やはり良いデザインには必然が伴う。例えば、釣り針。いろんなサイズがあっても根本の形状は、常に一緒だ。Ｕ字に曲がっていて、返しが付いている。Ｕ字じゃなきゃ獲物に引っ掛からないし、返しがなければ、針が簡単に外れてしまう。必然の形だと思う。
今の世の中には、必然じゃない商業的なこびたモノがおこがましくもデザインという名を借りて蔓延している。そんなにモノを飽和させてどうするのか。
俺は釣り針のように必要最低限の機能を持った代わりようのないど真ん中なデザインがしたい。いや、それをデザインと呼ぶ。

デザイン論

ずっとデザインとは何かと考えてきたが、答えは見つからない。
ただ意匠的にかっこ良ければいいのか。トレンドを守ればデザインというのか。わからない。