変わっていく。
大事だった居場所は少しずつ鬱陶しくなって、尊敬していた人に失望するようになって。
自分自身も、自分自身ですら、変わっていく。こんな風に変わりたいわけではなかった。
何を。何を。目指していたんだっけ。
もう思い出せないんだ。一番はじめを。もう、そんな人間じゃないから。
人のために在りたかったはずだ。そう思って、始めて。何を。
その先に何を見たんだろう。まだ、まだ何も見ていない。
何もなかったんだろうか。
今でも人が怖いんだろうか。何も変えることができなかった。自分を通過していったあの人は、きっとこれからも自分の気づきだけを頼りに生きていく。剥がれ落ちていくのを、ただ見ていた。自分は、彼らがそこに留まる理由にはなれなかった。そんなことはわかっていると呟いた彼に届けた言葉が、どれだけの意味を持っていたのだろう。自分が離れたあと知らないところで崩れた彼女は、今はどこでどんなふうに生きているのだろう。今、崩れ落ちているのかもしれない人に、自分は何ができるんだ。自分が関わる前と、関わった後で、何が。何が変わるというんだろう。
あなたは光でした。今でも思い出す。
何も照らすことができない光でした。ごめんね。ごめんね。俺には無理だ。
自分のことしか考えられなくなって、失っていく。あなたが認めてくれた自分と一緒に。
こんな、人間に。なりたいわけではなかったんだ。
確定してしまった気がする。崩れ落ちた。俺は、もう、崖の下の人間だ。
さようなら。もう何も見えないんだ。これからってものが、本当に一つも見えないんだ。
ごめんね。ごめんなさい。嘘ではなかったんだ。それだけは信じてほしい。
何もない暗闇、こんにちは。この決断をもって、僕はあなたと生きていく。
