再開
ボクシングを再開する事にした。
約1年ぶりだ。
"賭けボクシングの揉め事"があってから、ボクシングは止めていた。
結局、自分は 問題に巻き込まれる事もなく、何の被害にもあわなった。
イカサマをやろうとしていたのは、相手とレフリーだ。
自分ではない。
だから、問題や何らかの被害に遭わなかったのは当然といえば当然だが、幸運だったと考えた方が良いだろう。
ジムを探しを始める。
2台目の車
昨日、2台目の車を買った。
あまりにも退屈だったから、刺激がある事をやりたかった。
買い物は刺激がある。
車くらいの金額になると、色々考える。
今回は2台目だから遊び用で、だが、目立たない車にした。
1台目はドイツ車でいい車だが、退屈だと最近感じていた。
屋根をオープンにしても、風も巻き込まない。
シャーシはしっかりしていて、重厚だ。
いつ乗っても安心して運転できる。
だが、あまりにも整いすぎている。
それに、少し派手だ........
なんでもアンバランスな所がある方が魅力的だと、思っている。
2台目の車は、改造を加えて”アンバランス”にする予定だ。
ボクシングを辞めてから
ボクシングを辞めてから、刺激が足りない。
人と殴り合いをするという非現実的な事がなくなると、
現実の生活は退屈と思える。
車で時速160マイルで走ってみても、銃を撃ってみても、大した事はない。
今は、ボクシングを再開しない。
再開すれば、また、賭けが始まる。
まだ、揉め事の結末は見ていない。
それまで、賭けボクシングはやらない。
今、会社では静かにしている。
計画は進んでいるが、停滞時期だ。
明日からラナイ島で休暇を取る。
2週間の予定だ。
契約は5年
結局相手先の担当者は、初日 契約期間短縮を了承する訳でもなく、
5年契約をする訳でもなく、ただ、騒いでいただけだった。
相手の値段交渉は失敗した。
会議参加者 全員に醜態をさらし、
恥ずかしさを超えて、狂乱していた。
くだらない揺さぶりなど、しないほうが賢明だ。
ちゃちな揺さぶりは、逆手にとられて揺さぶられる。
今回で分かったはずだ。
次の日にの午前中に契約は交わされた。
予定どうり5年間。
20日のホテルをキャンセルして、アリゾナに戻った。
9月3日からパリに出張だ。
現在の景気を考えると5年の契約は出来ない
商談は予定どうり10時から始まった。
商談が始まると早速 相手企業が、現在の景気を考えると5年の契約は出来ないと言った。
こちらは1ヶ月でも半年でも、生産を始めてしまえば どうとでも出来ると思っている。
これは、相手先の担当者が自分の手柄が欲しいために契約短縮を持ち出し、
値下げを得たいというだけだ。
なめやがって。
発注側は受注側より強いと思っているようだ。
頭の悪い奴だ。
だから、此方から
「事情は十分 分かりました。それでは、4ヶ月ごとの契約にしましょう。
そして契約内容は契約更新ごとに見直しをすることで結構です。
生産・価格を考えても5年間契約は当社もどうしても欲しいところでしたが、
今の経済を考えると仕方ないですね。」と言い、
さっさと弁護士に契約期間の書き直しを始めさせた。
すると4ヶ月では困ると言う。
当たり前だ。5年間の安定供給が必要なのは相手だ。
会社の決定が自分の一言で5年から4ヶ月になっては、手柄どころではなくなる。
こちらは2日後の午後2時まで時間があり、相手は絶対この契約が必要だと知っている。
5年は長いと言った相手企業が引っ込みがつかなくなるほど、
こちらは契約短縮を進める。
利益が減る交渉には、一切応じない。
相手がもとの5年契約に戻すまで、付き合ってやる。
21日の2時までに予定通りの5年間の契約できればいいのだから。
到着は19日の朝 7時
明日からNYで商談がある。
今夜の便でJFKに向かう。到着は19日の朝 7時だ。
商談は明日 10時から始まり、21日の2時までにケリをつけたい。
今後 5年間の生産を保障し、受注する大きな商談だ。
今回は、自社を中心に他3社がからむ。
タイランド、台湾からも関係者がNYに来る。
7月の初めにもNYに行った。
自分にとっては いつも"NYに戻った"という感じだ。
NYに戻れば、金融の仕事をやっていた頃を思い出す。
金融業界での仕事は、多くの経験と儲けを与えてくれたが まったく未練はない。
金融の仕事にはもどらず、今度は金融を喰いものにしてやる。
色々な条件を話し合ったが、まとまらなかった。
賭けボクシングの揉め事に巻き込まれ、
数人の行方が分からなくなり、
自分もその被害に巻き込まれないために、4ヶ月を費やした。
胴元は、自分と賭けの中止の原因は関係ないと分かっていた。
しかし、執拗に 向こうは 自分にこれからも賭けボクシングをやる約束を
させたかった。
自分はやらないと断ったが、
あっちの世界は
「はい、そうですか」と簡単に言ってくれるほど単純ではない。
何度も話し合い、最後は揉めまくり、
最終的には1試合をして終わりにする約束になったが、
結局、胴元のグループに警察からの手入れが入り、
連絡が取れなくなり、終わった。
引越しをした
引越しをする事にした。
夜景の見える場所にした。
ジムを変えた。
プロの多いジムに変えた。
今回の賭け中止で、いろいろな事が起こっているらしい。
胴元は自分は関係ないと分かっていると言ったとおり、なにも起こらない。
良い機会なので住所を変える事にした。
家を購入した。
5BDの家は一人者には大きすぎるが、夜景とガレージの大きさが気に入った。
引越しは多分2-3週間後になるだろう。
行方が分からない
トレーナーは消えた。どこでどうなったか知らない。
相手の選手も消えた。
トレーナーと相手の選手はグルだったのではと噂に聞いた。
胴元の組織から電話がかかってきた。。
教えてもいない携帯電話の番号に電話をかけてきた。
今回の件でトレーナーを含め、何人かの行方が分からないらしい。
メキシコにでも逃げたのか。
非合法の賭けボクシングだ。
なんでもありだ。
胴元からはまた、試合をするからその時に声をかけると言われた。
理由は、レフリーとジャッジ
昨日の夜が賭けボクシングの試合の日だった。
だが、試合は行われなかった。
昼、トレーナーから電話があり、中止だと言われた。
延期かと聞いたら、中止だ言った。
理由は、レフリーとジャッジ。誰を使うかで揉めたそうだ。
胴元に有利なレフリーとジャッジを使おうとしていたが、横槍がはいったそうだ。
多分、別の胴元(組織)がこの賭けを潰そうとしたのだろうとトレーナーは言っていた。
そんな事ってあるのか?
これは非合法な賭けボクシングだ。
何でも胴元の好きなようにできるんじゃないのか..........
夜ジムに行ったら、トレーナーは来てなかった。
オーナーも連絡したが、電話に出ないそうだ。
自分も今のジムを去る事にする。
