夫からだった。
私は、びっくりしながら電話を取ると
「二階の窓そこから見えるだろう?
こっちだよ!」と夫が病室の窓から手を振っていた。
私は、とても嬉しくなって
駐車場の冊に乗りあがるような姿勢で「大丈夫なの?」と聞いた。
「足は今のところ何ともないから、少し歩いてみたけど
今日はMRI撮ってる時に吐いてしまい、技師さんを
驚かせたけど、今は大丈夫!」という。
「で、どこで事故にあったの?」と聞くと
「それが全然覚えていないんだ。飲み物買って
レジに行ったか?その辺から記憶がない。」
私は、夫が元気に話すのを聞きながら、反面
とても怖くなった。
あとで、医師の説明で事故後の一時的健忘症だと
言われて安心した。
その後、MRIの結果も異常なくそこから整形に
まわり、顔面打撲、鎖骨骨折、ろっ骨骨折
大たい骨打撲など全治6週間の診断が下され、入院こそ
必要なかったけど
三、四日経つうち夫の身体はあちこち痛々しい
痣だらけになっていった。
その間に現場検証、警察での事情聴取など
また、一か月後に脳に血が溜まることもあるということで
脳神経外科の検査も必要だったりいろいろあったけど
夫はすっかり元気になりました。
これだけの事故に遭って
脳挫傷にもならず
(警察では重症と言われた)
一時の健忘症、痛みと闘う夫を見ていたので
心底この回復に安堵しました。
そして、夫はこの時にもワンコのお散歩ポーチ
をぶら下げていたのでした。
ワンコが夫の頭を守ってくれたと、今も思っています。
本当に切なくなるほど、ワンコが愛おしいです。
きっと私達夫婦の愛に恩返ししてくれたと信じ切っています。