私の入院中のお楽しみはゲームだけでなくお見舞いにいらしてくださる方とのおしゃべり♪

これがなによりの活力!

熱があろうが、抗がん剤投与中だろうが、吐き気があろうが、お友達とおしゃべりしていると病気だとか入院中だとか忘れてしまう。

疲れない?と気を遣ってくださるお友達もいるけれど、もちろんそんなことはなく。

もし皆が来てくれなかったら、日がな一日森にいるしかないし、そんなの目にも体にも悪そう。

そんな三度の飯よりおしゃべり好きな私。

類は友を呼ぶと言いますものね。

友達(病棟仲間)のお母様とその友達、なんて方までおしゃべりしに来てくださいます。

もちろんそういうのがイヤだというひともいるだろうし、お見舞いってデリケートなことなのかもだけど、私は諸手を挙げての大歓迎。

初めまして、なのにお見舞いの品までいただいちゃったりして、むしろ恐縮。

そんな友達のお母様のお友達。

長いな・・・
マリちゃん(仮名)としよう。

見るからに元気はつらつ。
まだまだ現役で働く60代。

明るくて、初めましてなのに病気の私に物怖じ(下手すると30代前半でがん患者とか相手に気を遣わせそうな肩書きなので。。)することなく「それは生えてきた毛?」「また抜けちゃうか・・・」とグイグイ頭事情に食い込んでくる。

私はマリちゃんの顔ばかり見て話していたけれど、その時何気なく彼女の頭を見てはっと気がついた。

あれ?
マリちゃん、ウィッグ・・・?
もしくは部分ウィッグかも。

うん、部分だな。
下の方の細くてクリクリの毛は化学療法後の感じかも?

そう思って生え際やつむじを見る。

やっぱりそうだ・・・

と思いつつ話していると

「私もね、卵巣がん。5年前かな。」

と。

マリちゃんの病状は私と似ていて、かなり進行していたこと、緊急入院で治療入ったこと、治療法は少し違ったけれど働きながら闘病をしていたことなどを話してくれた。

そして発毛しても薄毛だから、と部分ウィッグしてるのよ、と髪をめくって接着面を見せてくれるマリちゃんに私の母や友達のお母様は「全然わからない!」と言っていたけれど、やっぱり私はわかってしまったわけなのです。

すごーく自然だし、私が使っているような安いギャルウィッグではなく大手メーカーのウン十万円のものだけど『自然なウィッグ』と目に映るのはこちらもウィッグ生活が長いプロだからでしょうか。

そうですね・・・

そんなマリちゃんに「大丈夫よ、いくらでもよくなるから。」と言われると「だよねー!」と年の差なんか気にせずに気安く言えちゃうのは同病ゆえの連帯感かしら。

いつも思うこと。
この病気になってから知り合った憎き病と闘うひとたちとの関係って不思議なもので。

病気になってから知り合ったのだから、知り合ってから日は浅いのにまるで身内のような感覚。

OVCAでお会いした皆様やブログを通して知り合ったお友達、病棟でできたお友達やその家族の方々、そんな皆様に支えられながらの闘病生活は2年前とは明らかに違うな。

家族が増えたような、そんな心強さがあります。

心より感謝。

恩返しができる健康体になったら倍返ししちゃお。

乞うご期待☆

そしていつもお見舞いに来てくださった方を見送る場所が談話室の前だからか人目に触れるようで「お嬢さん、とっても明るいわねぇ。それにお嬢さんのお見舞いの方はみーんなキレイねぇ。」と母が談話室近くの個室にいらっしゃるオバサマに言われたらしいのです。

おほほ、類は友を呼ぶって言いますもの。←本日二度め。

おほほほほほほ。

ん?
お見舞いの方「は」?

・・・お後がよろしいようで。