「ハムレット」第2幕第2場(fishmonger?)
先日の東京乾電池のハムレットを観に行く前にちょっと予習しようと思って「ハムレット」をちらっと読みなおしました。小田島訳はツレに貸したので福田恒存訳を読んだのですが、東京乾電池のは福田訳だったんですね、運のいいことに。読んだ直後でしたので台詞が聞きやすくてよかった。シェイクスピアは訳がいくつも出ているのでそれを較べるのも楽しいですね。私は福田訳がお気に入りです。で、後から家で一部を音読していたらそれがたまたま第2幕第2場のポローニアスがハムレットに話しかける場面でポローニアス:それがしを、ごぞんじで?ハムレット :ごぞんじどころか。女郎屋の亭主ではないか。の部分だったのですが、一緒に観たツレが「そこ、小田島訳だと魚屋だったよね。」という話になって、原文なんだっけ? と調べたらPolonius :"Do you know me, my lord?" (Line 173). Hamlet : "you are a fishmonger" (you are a fish-seller), (Line 174).で、"fishmonger” は文字通りだと確かに「魚屋」ですが、隠語で「売春屋の亭主」(女衒)の意味もあるようです。坪内訳も「魚屋の亭主」でした。その後にも「腐る」にかけたやりとりがあり、これがまた「魚」とも「娘」ともとれ、やっぱりシェイクスピアはおもしろいなぁと思う次第です。それで、あの狂ったあとのオフィーリアの腹ぼても説得力があります。東京乾電池版ポローニアスはそのあたりの普通のおっさん具合が絶妙でした。今年のGWの楽塾公演は「十二夜」、これから4か月、シェイクスピアの世界に浸れるのかと思うとワクワクします。台詞覚えなきゃぁ。