ニコ(産後5日目)のお話です。
15年前です。




産後数日、入院中の
新生児スクリーニング検査
refer(再検査)
となりました。

検査は任意で有料でした。


検査のときにも、
看護師さんから「はっきりしないこともあるから」
と言われました。


AABRという脳波をはかるもので、
ベビーが寝ている間に耳に音を流し
脳波が反応するか見るものです。

翌日も検査をして、
退院の日にも検査をして、
退院の日を迎えました。

私は、「もしかしたら聞こえないのかも?」と
思いながら入院生活を送りました。

聞こえないことへの不安より
結果を早くはっきり知りたいと思いました。

退院の説明をDr.から聞き、
「聞こえない可能性はどれくらいですか?」
と聞きました。

Dr.は、とてもわかりやすく目を逸らしました。



サムネイル

あ、聞こえないんだなあんぐり


と思いました。同時に、

なんだかキラキラした未来が見えた気がしました。





本当に、輝く未来でした。

それが、今なのか、もっと先なのか

わかりませんが、

とにかくこの子が私にもたらしてくれるものは

明るく輝く素敵なものだと感じました。



そして、今までに何度か

「あ、これがあのとき私が見た未来かな?」と

感じたことがありました。


もしかしたら、もっと先かもしれません。

もっと素敵な未来が待っているのかもしれません。


とにかくこの子が素敵な時間を

もたらしてくれるとずっと信じてきたし

それは現実だったと思っています。