＊

“好きになったら、会えなくなるから”

見透かされた心に
刺された釘

今も繰り返し
響き残ってる

“好きになんか、ならないよ”

拒否的な買い言葉で
格好付けた

“次に会う時までに
相手が喜ぶことを探して来る”

それがふたりの
楽しいこと探し♪

選ぶ楽しさ
迷うトキメキ
想像する喜び

春の日差しが
暖かく

その辺りの
雑草の花が可愛く

時の流れが
優しく
穏やかだった

“どんなのが好き？”
“何が一番、喜ぶか？驚くか？”
“こんなのは…どう？”

何よりも
どんな物よりも
そう、聞かれる事が
嬉しかった

何もいらない
何もいらないから

この時が
ずっと続きます様に…
この時が
止まります様に…

“相手が喜ぶもの”

ひとつ…ふたつ…
見つけて来ては重ね

与える喜び
受け入れる喜び
キラキラ輝いて
笑い合った♪

ふっと、頭をよぎる

『好きになんかならない』

何度も何度も
言い聞かせ抑え殺した

あなたの言葉が
あなたの優しさが
あなたの温もりが

『好きだよ』と、感じるの

あなたはメンタル
強いけど私は…
感情のコントロール
上手く出来ない

心に嘘はつけない

口にすると
一瞬にして
壊れるかもしれない

『もう会えなくなるかもしれない』

『すき』と

溢れ抑えきれず
放した想い…

いつかは
抑えが効かなくなる
いつかは
二度と会えなくなる

初めて出会った
あの日
もの凄い引力に
惹かれてた時から
予感してた

何も言わず
二度と連絡もなく
消えてしまった
儚き人…

あの日々は幻
幸せな夢と言い聞かせ

忘れたいのに
忘れられない

“あなたの喜ぶもの”
どうしても
与えたかったもの

今でもまだ…
探している
今でもまだ…
探してしまう

いつかまた逢える
いつかまた愛たいと

叶わぬ想いを
秘めたまま…

好きでもない人と
kissなんかするわけないぢゃん

奈透き真実

＊

＝一生一度の恋＝