悲しい歌声が
流れている
過ぎゆく人たち
聞こえてないのか…
耳を傾けて
足を止める者もいない
寂しい歌声が
夜の中に響く
寝静まった夜ふけ
聞こえていても…
耳を棲まさず
気に止めることもなく
眠れない夜空
心震えるメロディー
悪魔の囁く歌
聞かなくていいと…
耳を塞ぐ
眼を瞑るように
弾むステップが
楽しそうに流れ
集まって来る人たち
広めてゆく
身体全身に舞う
体裁の良い歌
頭から離れない
明るい組曲
心から離れない
響く歌詞
“閉じ込められた
真実の鍵を探して
塗り潰された
黒い涙が流れ出て
止まらない…
魔力は力
逆さ周りの時計”
悪魔の歌声を
聞いていたから
心に沁みるのか
悪魔の魔力を
解かす歌声なのか
闇の中の鍵を
探してみたくなる
そんな寂しげな
メロディー
この詩は…嫌なこと
面倒なことは
受け流して…
楽しいことには
飛びつく…
逃げたくなるときも
あるでしょう
空気を入れ替えて
切り替えす時も
勿論あるでしょう
向かい合わなきゃ
いけないことに
関係ない無関心
知らない方が
いいこともある
でも私は
裏の裏まで
知りたい
そんな思いで書いてみました
．