
此処は10世紀 ★☆星 楽園
“天国”とも呼ばれる所
私がこの楽園に来て500年の
月日が流れていた
500才と言えば地球では
考えられない年齢らしいが
この国では20才ほどの
若い娘のままで衰える事はない
コラーゲンたっぷりと
栄養満点の果実
寿命の源泉を浴び
一面に広がる花畑と
幻想的な透き通る空気
小鳥達と歌う♪弾むリズム♪
ゆっくりと…
穏やかに過ぎてゆく
ゆっくりと…
すべてを手に入れた
煌めきの楽園♪
主人公の私はセレネ
双子の姉ヘリオスとは
いつも一緒で
汚れを知らない
優しさと喜びに満ちた
光り輝く星
誰もが羨む“天国”で
星育してた頃の話である

永遠の命
永遠の若さ
永遠の楽
物心ついた頃からそれは
当たり前のものとなった
欲しいものも
望むものも何もない
満足感に溢れていた
いや…
“欲しい”とか“望む”と言う
湧き出る感情を
持ち合わせて居たなかった
一生 衰えることのない
一生 死ぬことのない
一生 健康な身体を得て
痛みや哀しみなど
この国には
有り得ない感情なのだ
左胸の辺りにある
心臓と言う場所には
“心”が装備されている
傷つかぬように
ガラス玉のような
結晶の中に“心”が
大事にしまわれていた
きっと…
ガラスケースに守られてるから
永遠に生き続けられるのだろう

傷付かない心と
引き換えに得た幸とは
またの名は
「人形の国」と一部では
呼ぶ人もいたと言う
. 続く…

言えるのか?わかりませんが
思いつきで…妄想や想像の
世界を書いてみました

完全なるフィクションであり
ただ人物名に星の名前を
引用させて頂いてます
最終まで読んで頂けたら
嬉しいです

奈透き 真実
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