
優しいあなたは
幸せの種捲き詩

土に慣れ
沁みて来る水を
吸収し
暖かい日差しで
心芽を出し始める
ほどよい太陽の光
色んな風に
揺らめきながら…
あの時の涙
注ぎ過ぎた恋
思い通り行かない
戻らない時間
嵐が過ぎ…
荒れ果てた
傷も
肥料にして
成長して行く
今の悲しみ
きっと
実のある
小さな蕾に
流れ変わってく
土に辛さ
埋めて…
幸せの種
自分の為に
ひとつだけ
捲いてみよう
連載してく
幸運
増やし
運んでく…
友の優しさ
触れ合う人の心
助け相いの花畑
自然に生かされて
弾ける音に…
また!!
幸せの芽が
顔を出し始めてる



自分のこと
いっぱい
いっぱいで
周りの声や景色
見過ごし過ぎ去り
あなたの声に
みみを傾けず…
あなたの心が
何も言えずに…
風がさらってく
優しいあなたは
人の痛み
見かけるたびに
幸せの種
捲きすぎて…
自分の分まで
巻いちゃった

幸せの花
咲いたかな?
雑草の花の様に
独りでに咲く
可憐なひと
枯らすか…
咲かすか…
自分次第
地球の
地中から
天に
向かい
伸び上がろう
ゆっくりと…
少しづつ…
生き延びよう

咲かせる前に
不安が
花の命の
儚さを知り
地盤を
緩めるから…
身体あってこその幸



