それは、2004年9月22日のことでした。
両親も兄弟もいるにも関わらず、本当の姉と恋人に出逢った感覚だったんです。
その日の朝
「先輩の家に行ってくる。」
そんな風に言って家を出た。自分の部屋の勉強机に手紙を置いて…
まぁ家出ってヤツ。
理由は色々あったけど…居場所が見つからなかった。
それが、大きな理由…。
おじさんとかおばさんに言わせたら
「最近の若い者は」
ってヤツになると思う。
埼玉の田舎では、夜が寂しいと思った。
都会に行けば、夜も明るくて安心だって直感で感じた。
渋谷・新宿どっちにしようかすごく悩んだ。
勝手なイメージだったケド、
渋谷=ギャル&ギャル男
新宿=ちょっと大人
だったから、新宿に決定!!!
新宿東口。
来たことがない訳じゃない。
田舎者の私からしたら、やっぱり大都会で、これから私の住む場所になるなんて考えてもいなかった。
お金もある訳じゃない。
バイトを探そうと求人誌をもらう。
どれも地元のバイトより自給が300円以上違う。
物価の違いとは恐ろしいもので、住所も持っていないたかだか17の小娘には、仕事をする価値もなく彷徨っていた。


www

