朝、朝食を食べている途中、いつもなら何気なく見ていたTVで
「今日、XX夫妻の元にかわいい女の子が産まれました」
っていうニュースが流れていた。
いつもだったら、
「ふん、そうなんだ」 って
無関心な俺。
今日は何故だか、そんな風に思えなかった。
すごく自分のことの様に、うれしかった。
ただの他人なのに。 自分と関係ないのに。
それは・・・・
つい、2日前、彼女と街を歩いていた。
ふと彼女が
「私たちの子供って、どんな子供かな?」
って笑顔で聞いてきた時
「まだ考えるの早くない?」
「そうなんだ」
それっきり、食事に行っても、買い物してても
何かいつもと違う空気を感じていた。
普段、違和感を感じることがなかった俺は、
「悪かった。そこまで俺とのことを考えてくれてるなんて
思ってなかったから」
一見普通のことを言ってると思うだろうが
自分は、こんなことを言ったりするやつじゃない。
それを聞いた彼女は、
「やっとわかったか!! このボケナスぅ」
と満面の笑顔で、許してくれた。
胸の辺りに、何か温かいものが
こみ上げてきた。
やっぱり、俺はこいつのことが好きらしい。
そんなことがあって、子供のことを
考える様になった。
これが俺に起きた
ちょっとした変化。
TVの中の時刻を見ると、
遅刻しそうな時間。
俺は、家を飛び出るように
学校へ向かった。