英語版エーバルバッハ少佐の「今夜はドント・ストップ」
Yahoo!検索で来られた方へ:
「エロイカ」とはイタリア語で「英雄」。そしてこのサイトがテーマにしているマンガの主役、美術品泥棒の通称です。このサイトには、残念ながらお探しのものは何もありせん。
精度の低い検索エンジンの使用は中止して、GOOGLEで検索し直してください。
* * * *
連続記事の「幻の珍版エロイカLP Part3/3」は、事情により延期します。
11月中には公開予定です。
* * * *
「エロイカより愛をこめて」14巻に収録の第13話「第七の封印」。
この話は、前巻から引き続いての、ギリシャが舞台の「ブラック・ボックス」追跡劇がメインだが、
中でも、KGBのギリシャ要員であり海運王でもある「ヘラクレス」の愛人たちがエーベルバッハ少佐に絡むといった、たいへん珍しいエピソードが見ものの回であるのだ。
…ということで、
その「第七の封印」ならではの女性絡みのシーンで、公式英語版CMXさんの楽しい英訳をとりあげてみよう じゃないですか。
© 青池保子著「エロイカより愛をこめて」14巻 P.66 秋田書店
Aoike Yasuko「From Eroica with Love」Vol.4 P.64 CMX/Dc Comics
これはすごい。
BANG BANG って……
「Bang」とは、衝突や銃撃などの、強く打ち付けたりぶつけた時の音であり、
また、俗語ではまさに“やる”ことを指す。そして、ことの最中の音のニュアンスもある。
おお~い、トニーさ~んっ (エロイカ英語版翻訳者)!!!!
少佐をそんなにゼツ(略)………にしないと英文として完成しないんでしょうか?!
ここの部分をあえて日本語に訳すなら …… ズッコ○ バッ…… オ、オホン。![オ、オホン](https://stat.ameba.jp/user_images/20091106/20/from-eroica-with-love/76/28/g/o0030002010298538659.gif?caw=800)
……。
ジャパンタイムズ元編集局長も言う、その「補足」された部分を見つける事が、
英語版を読む楽しみの一つでもあるのだが、
今回のこのくだりは、久しぶりに目を見張る出会いだった。![う~ん… ぉおーーーっ!! う~ん… ぉおーーーっ!!](https://stat.ameba.jp/user_images/20091106/23/from-eroica-with-love/32/b7/g/o0050001610298744266.gif?caw=800)
“BANG BANG”は、読者をちょっと戸惑わせるための、演出的な補足である。
これから何か“肉体労働をひと仕事”といった感じにも(結局は女たちを縛り上げる)、
“実際に女と寝る”という感じにも取れるし、この2語が入ることによって、
著者の狙い通り、少佐の発言にどちらの含意をも持たせる効果になっている。
で、でもっ、日本のファンから見て、
英語のストレートさには、時々たじろがされるよねーっ。![汗… 汗…](https://stat.ameba.jp/user_images/20091104/18/from-eroica-with-love/4b/1b/g/o0016001610296464144.gif?caw=800)
うむ、『意図が伝わりやすい明確な英語にするためには、
日本語独特なあいまいさを補足しつつ、具体的な表現にする』べし!
でないと通じないのだ!!
おっし、やっぱり日本語へ逆翻訳!!
出典:上記に同じ
…………。![汗 ♪~ 汗 ♪~](https://stat.ameba.jp/user_images/20091104/18/from-eroica-with-love/02/27/g/o0030002010296475738.gif?caw=800)
海外ファンによる二次創作フィクションなら、こんな少佐もあるのか…な。
その晩の少佐は間違いなく、 “満足するまでドント・ストップ” *♪ だねっ。
「エロイカ」とはイタリア語で「英雄」。そしてこのサイトがテーマにしているマンガの主役、美術品泥棒の通称です。このサイトには、残念ながらお探しのものは何もありせん。
精度の低い検索エンジンの使用は中止して、GOOGLEで検索し直してください。
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連続記事の「幻の珍版エロイカLP Part3/3」は、事情により延期します。
11月中には公開予定です。
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![親愛なるエロイカへ-日英14巻表紙](https://stat.ameba.jp/user_images/20091106/16/from-eroica-with-love/22/5c/g/o0280021010298324414.gif?caw=800)
「エロイカより愛をこめて」14巻表紙絵。
共にワイルド目な少佐。 ©青池保子
左:英語版 CMX発行/右:日本語版 秋田書店発行
この話は、前巻から引き続いての、ギリシャが舞台の「ブラック・ボックス」追跡劇がメインだが、
中でも、KGBのギリシャ要員であり海運王でもある「ヘラクレス」の愛人たちがエーベルバッハ少佐に絡むといった、たいへん珍しいエピソードが見ものの回であるのだ。
…ということで、
その「第七の封印」ならではの女性絡みのシーンで、公式英語版CMXさんの楽しい英訳をとりあげてみよう じゃないですか。
- エーベルバッハ少佐:
- Heracles won't send his beloved pets for nothing.
- 「ヘラクレス」が大事なペットを二人だけでよこすはずがない
- There are bodyguards around somewhere.
Find them and take 'em down. - どこかで待機しているボディーガードを捜し出してとっ捕まえとけ
- 部下A君:
- Yes,sir.
- はっ
- エーベルバッハ少佐:
- I'll do the women. Bang bang--- It'll be over quick.
- おれは女たちの相手をせににゃならん 早いとこ やっちまおう
Aoike Yasuko「From Eroica with Love」Vol.4 P.64 CMX/Dc Comics
BANG BANG って……
「Bang」とは、衝突や銃撃などの、強く打ち付けたりぶつけた時の音であり、
また、俗語ではまさに“やる”ことを指す。そして、ことの最中の音のニュアンスもある。
おお~い、トニーさ~んっ (エロイカ英語版翻訳者)!!!!
少佐をそんなにゼツ(略)………にしないと英文として完成しないんでしょうか?!
ここの部分をあえて日本語に訳すなら …… ズッコ○ バッ…… オ、オホン。
![オ、オホン](https://stat.ameba.jp/user_images/20091106/20/from-eroica-with-love/76/28/g/o0030002010298538659.gif?caw=800)
……。
日本語は詩的なあいまいさが多く、(略)英訳では、日本語で言わずもがなに
なっている部分を補う必要があります。© 伊藤サム「ネイティブに通じる英語の書き方」P.95 /The Japan Times/2001.10
なっている部分を補う必要があります。© 伊藤サム「ネイティブに通じる英語の書き方」P.95 /The Japan Times/2001.10
ジャパンタイムズ元編集局長も言う、その「補足」された部分を見つける事が、
英語版を読む楽しみの一つでもあるのだが、
今回のこのくだりは、久しぶりに目を見張る出会いだった。
![う~ん… ぉおーーーっ!! う~ん… ぉおーーーっ!!](https://stat.ameba.jp/user_images/20091106/23/from-eroica-with-love/32/b7/g/o0050001610298744266.gif?caw=800)
“BANG BANG”は、読者をちょっと戸惑わせるための、演出的な補足である。
これから何か“肉体労働をひと仕事”といった感じにも(結局は女たちを縛り上げる)、
“実際に女と寝る”という感じにも取れるし、この2語が入ることによって、
著者の狙い通り、少佐の発言にどちらの含意をも持たせる効果になっている。
で、でもっ、日本のファンから見て、
英語のストレートさには、時々たじろがされるよねーっ。
![汗… 汗…](https://stat.ameba.jp/user_images/20091104/18/from-eroica-with-love/4b/1b/g/o0016001610296464144.gif?caw=800)
うむ、『意図が伝わりやすい明確な英語にするためには、
日本語独特なあいまいさを補足しつつ、具体的な表現にする』べし!
でないと通じないのだ!!
おっし、やっぱり日本語へ逆翻訳!!
- バッコバッコと早いとこやっちまおう
- ---英語版エーベルバッハ少佐 @ CMX
…………。
![汗 ♪~ 汗 ♪~](https://stat.ameba.jp/user_images/20091104/18/from-eroica-with-love/02/27/g/o0030002010296475738.gif?caw=800)
海外ファンによる二次創作フィクションなら、こんな少佐もあるのか…な。
その晩の少佐は間違いなく、 “満足するまでドント・ストップ” *♪ だねっ。
*今夜はドント・ストップ / Don't Stop 'Til You Get Enough
作詞・作曲・歌:マイケル・ジャクソン アルバム「OFF THE WALL」収録