2012年クリスマス、来年のコンサート打ち合わせでの事。
カフェに着くと、いつもの様に主催さんが笑顔で居た。
共演のピアニストさん、そして、そのご家族の皆様。お店の方々、、、
皆、暖かく其処にいた。
打ち合わせが終わる頃、
お店のピアノでピアニストが語り始めた。
音を耳にした途端、身体中の、また心にずっと張り詰めていた力がガクンと抜けた。
その音は、言葉では表すことの出来きないほど、美しく、優しさと強さに包まれていて、大きな大きなパワーが溢れていた。
涙が目に溢れた。
聴こえるのは音楽なんだけど、ただの音だけじゃない。
音楽を越えたものを其処に感じた。
それを感じた瞬間、
涙が出て止まらなかった。
不思議なほどそれは止まらなかった。
日本に帰国して初めてそんな感覚になった。
後から思うと、
その感覚は、私がヴェルサイユで過ごしていた、あの時の感覚。
思いっきり駆け回り、先生と仲間達の愛を沢山感じながら、笑い怒りふざけ合い真剣に向き合い、全てのことに全力投球していた、あの時。
そして、葛藤も有りながら音楽に純粋に向き合って頑張ってたあの時。
あのレッスン室で聴いた、先生や仲間達の素晴らしい音の数々。
同じ感覚だった。
涙と一緒に、余計な物や邪念、要らない物が自分の中から全て出て行ってくれた。
そして、大切な物だけが残った。
また、音楽と一本の真っ直ぐな強い糸で結ばれた。
今まで探していた物の答えが全て見つかった。
2012年クリスマスの奇跡。
荒木絵美
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