8月15日、お盆に夫の実家の垂水に帰ってきました。

垂水の実家に帰るには桜島フェリーに乗り、桜島を経由して陸続きの大隅半島へ渡り海沿いに南下します。
垂水の実家は空家になっていますが、先祖代々のお墓が有るので、時々帰って墓参りをしたり草祓いをしたりします。
長く実家に帰れなかったので様子が気になっていました。

桜島フェリーを降り、途中有村展望所に寄って桜島の写真を撮りました。
有村展望所からは桜島の南岳を間近に見ることができます。
桜島は爆発はしませんでしたが、山頂は白い煙で覆われていました。
溶岩と桜島の良い写真が取れて満足ニコニコ

桜島と大隅半島の繋ぎ目、海潟地区ではハマチの養殖が盛んです。
この日も、養殖の船が海にたくさん出ていて、海辺ではのんびり釣りをする人々がいました。

垂水のホームセンターで買い物をしていたら、長男から電話がかかって来ました。
「いまどこ、エリアメールで桜島が爆発するって注意報が出たの知ってる?」
「桜島が?今通って来たけどどうもなかったよ」
息子、「危ないから帰った方がいいよ」と言う。
桜島が大爆発したら帰れなくなるので、このまますぐ帰った方がいいかなと思いましたが、せっかく垂水まで来たので、お墓参りだけでもして帰ろうと実家に帰ることにしました。

実家に帰ると、お墓の周りは草が伸び放題で、家の中は桜島の灰が隙間から入り込んで積もっていました
家の掃除と草祓いはまた、次の機会にゆっくりすることにして、桜島の爆発がいつ起こるか分からないので仏様に水と線香をあげ、お墓参りをして、お隣に挨拶して早々に帰りました。

ラジオでは桜島は早朝から活動に異変が起き、噴火警戒レベルが入山規制3から避難準備4になった。
マグマが上昇して山体が膨張し、火山性地震が多発して震度2の地震も起きていると言う。
南岳火口に近い、古里地区と有村地区の住民は安全な場所に避難することになった。
噴火には慣れっこになっているけれど、いつもの噴火より大規模な噴火が予想される。
桜島を通って帰れるか心配になってきた。
もし、途中で大爆発に遭遇したら・・・・
何年か前に起きた大爆発のような、空から大きな石が降ってきたり、火砕流に巻き込まれるかもしれない、命の危険が有る。怖い叫び


鹿児島に帰る船のルートは垂水から出る垂水フェリーと桜島を経由して桜島フェリーに乗る2通りあります。
危険が予想される桜島を通って帰るより、今のところ安全な垂水フェリーに乗って帰ろうと垂水フェリーへ向かうことに。
フェリー乗り場はまだ12時なのにお盆の帰りの車がすでに並んでいる。
待ち時間が1時間半近くになると聞き、真夏の炎天下、車で待つのはたいへんガーン

桜島が爆発しないことを祈り、意を決して、桜島へ向かうことにしました。
桜島が近づくに連れて、いつ爆発するか解らない、早く桜島から出たいと車のスピードを上げて走る、走る(違反はしていません)

来る途中に寄った有村展望所付近では注意を呼び掛ける消防の車と、避難の人々を運ぶ市営バスとすれ違う。
すぐにでも爆発が起きる、危機的状況ではなさそうでしたが、相手は自然、いつどうなるかは解らない。
ハラハラ、ドキドキで一目散にフェリー乗り場に向かいました。
フェリー乗り場では、並んでいる車はそう多くなく、危機感を感じている人は少ないようでした。
フェリーは15分間隔なので、少し待って乗船することができました。
鹿児島に向かう帰りのフェリーに乗ることができ、爆発にも会わず、本当に安心しましたほっ

噴火警戒レベルは4になったままで、地震の回数は減って来たけれど、嵐の前の静けさ、いつ爆発してもおかしくない、大きな噴火が起きると専門家が言っています。
鹿児島のシンボル、愛すべき桜島ではあるけれど、大爆発すれば大きな災害を伴う活火山。
どうか、災害が無いようにと祈るばかりです。


      朝の桜島 桜島フェリーより撮影 いつもの桜島の風景と思っていた 9時2分



           桜島フェリー名物うどん 15分で桜島に着くので急いで食べるラーメン



          有村溶岩展望所 この時は入れましたが午後から閉鎖になりました



                     桜島の火山の歴史を示す案内板



        有村展望所から見る南岳火口 水蒸気の雲がかかっている 9時37分撮影



         垂水海潟地区から見た桜島南岳 この頃火山性地震が多発していた



         垂水の海潟地区 のどかに釣りをする人達とハマチ養殖の船 9時48分 



      鹿児島に帰るフェリーから撮影 爆発も無く無事に帰って来れて一安心 13時46分