何の事か、わからないですよね
これは、長距離陸上選手の使う
専門用語です。
1kmを3分で走って、40秒休んで、また
1kmを3分で走って、40秒休んで、と15回繰り返す
という練習メニュ―
きのう、1000mの気持ちいい高原で
プロマラソンランナー 原田拓選手の練習の
ペースメーカーをさせて頂きました。



自転車で、ぴったり時速20km !! (=1km3分)で
選手の前を走る役目です。
坂道でのランニングなので、
自転車は安定した20k/h が保てず
初め7本くらい、うろうろして、
原田拓選手に
ずいぶん迷惑をかけました。
時速20kって、ママチャリなら必死で漕ぎまくる速さです。
そして、このスピードでフルマラソンを走り続けると
計算上、2時間6分でゴールとなります。
先日、ケニアの「キプサング」が更新した世界新記録は
2時間3分台ですから、これでも3分足りません。
そして、原田拓選手は、2ヶ月後のホノルルマラソンで
この現世界記録保持者と一騎打ちで戦うつもりで、
猛練習しています。

快調にスタートしました。
4~5本目で苦しい所がありますが
ペースは落ちません。
そこを過ぎると聞こえる息の音も安定します。
8本目を過ぎたあたりから息の音が
また大きくなり苦しくなります。
時々咳きこみ、走りながら
「おおおーっ!」とか叫びます。
リカバリーの40秒 (みじか!)
に激しくハーハー言いながら
「よしっ!」「あと6本だ!」
「イケルッ!!」「できるぞ!」
自分を奮い立たせて、
「10本目行きます!!」時計ピッ!ダッダッダッ
13本目くらいでは、
もう力尽きて息もゼーゼーで、気力だけで
走っている程になっています。
15ラウンド殴り合って、
双方記憶もない中の気力だけで戦う
ボクシングの死闘を思い出しました。
そんな状態でも、原田拓のペースは落ちません。
きっちり、時速19~21kをキープしこらえます。
あのイケメンが鬼の形相になっています。
僕に対して怒っているのか、と思えてきます。
「練習なんだ、もうこの辺にしたらいいのでは?
怪我しちゃうんじゃない?」と素人の僕は言いそうになります。
でも15回目スタート!もう走る力など残っているはずの無い
筋肉と肺で、やはりきちんとペースをキープして500m走ります。
そして、ラスト後半の500m、何と驚きの・・・加速!!
そしてそのまま一気にゴール
僕は、彼から50cmくらいの距離で、15km.約1時間
付き合わせて頂いてこのプロセスに何だか感動しました。
涙が出てしゃべれませんでした。
これが、世界を目指す人の姿、プロフェッショナル。
僕も、自分が経営者、コンサルタント、として、
プロでやっている気になっていました。
でも、日々の中で、彼のように、肺か筋肉か内臓が壊れるか、
生きるか死ぬか、の所までやっていません。
そして、その状況で
ゼーゼーハーハー、立っているのもやっと、
くらいの中で、彼は
「ありがとう、今日はまさのお陰で自分を追い込めました。
ひとりじゃ、なかなかできないですから」
僕は、初めての仕事に、スピードがキープできず
お手伝いどころか、現実は周りをうろうろして
走るのを相当、邪魔したはずです。
合宿中、彼の頭脳は、ずっとトレーニングの中にいます。
1日2~3回の練習メニュー、食事の時間、睡眠時間も
きっちり管理し、もちろんお酒は一滴もなしです。
(彼は通常から酒、煙草なし)


素晴らしい経験をさせて頂きました。
今後も、お役に立てるのなら、
いつでもやらせてくださいね。
そして、彼の周りの人、このペースメーカ―という仕事
立候補して、やらせて頂くといいよ。
元々、文科系、スーパーインドア派の僕には
すべてが、素晴らしい教えでした。
原田拓選手、彼にたくさん
「人生」を教えて頂いています。
まさ

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