この日は朝からとてもいい天気でした。
埼玉に住んでいる男の親友は、千葉の片貝へ仲間たちとサーフィンに行きました。
この日の夕方に、少し早いクリスマスプレゼントを買う為に、川崎の私のとこに来る筈でした。
時間になっても、連絡が無く、電話をかけても、ラインを送っても既読にならず、ただただ、嫌な予感ばかりでなかなか眠れず、夜中の1時過ぎにやっと薬が効いてきて寝つきました。
11月2日、朝8時29分、着信音で飛び起きました。
千葉の東金署の警察官からの電話でした。
消波ブロックに頭を挟んだ状態で見つかり、病院で死亡が確認されたと。
6日、火葬をするという事で、東金へ行き、冷たくなった彼の頬に触れ、もう開かない目蓋を見つめながら、
起きてよ!目を開けてよ!
ただただ、力なく泣き崩れて…
皆んなで彼に花を手向け、私と同じタバコを吸っていた彼の顔の側に、
タバコ吸いたいでしょ?
沢山の花に囲まれた彼の棺。
蓋を閉める。
手が震えて、本当は閉めたくなかった。
またバカ言って、ご飯食べに行ったり、カラオケ行ったり、買い物行ったり…
今年の8月4日に、私が癌の手術を受け、その後一度退院してから抗がん剤治療と放射線治療を約1か月間しました。
彼が好きな焼き肉が食べられなくなり、いつもうどんだったり、お寿司だったりで…
毎日、毎日、悔やんでばかり。
火葬場で、彼の棺が焼かれる最期の時間。
立っていられなくなり、膝から崩れ落ち、大声で泣いていました。
主人に支えられながら、待合室に行きました。
どのくらい待っていたのか、覚えていません。
骨だけになってしまった彼の頭を見て、愕然としました。
顔以外の頭蓋骨の損傷が、余りにも酷かったんです。
つらかった。
彼の実家は群馬で、翌日7日に本葬をすると、彼のお兄さんに教えて頂き、主人と2人で行きました。
サーファー仲間が、誰一人として行かなかった事を、主人はとても怒っていました。
明日で火葬から一週間。
まだ、彼からの
おはよう
ってラインが来るんじゃないかと、毎日、通知音が鳴る度に見てしまっています。
知り合ってから、15年近くになるかな…
彼以上の親友は、この先居ないと思えた、本当にいい友達でした。
今までいっぱいありがとう。
ずっとずーっと、忘れないよ。
来年、一周忌にまた群馬に会いに行くね。
来世でも、またバカ言えて、喧嘩も出来る親友で会おうね。
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