まずは自分が怒れない理由を考える。
無理な我慢にいいことなし
「言わない」と自分で決めたのであればオッケー。でも言いたいけれど「言えない」はストレスになる。
本気のエネルギーが人の心を動かす
喜怒哀楽をきちんと出さないと、聴衆にその熱意やエネルギーが伝わらない。「このままではいけないと思います!」と力強く訴えるのもエネルギー。多少、耳の痛い提案をしたとしても、本気のエネルギーがあれば人を動かすことができる。また怒りのエネルギーを抑える癖がつくと喜びのエネルギーも無意識のうちに抑えてしまう癖がつく。逆に怒りを表現できれば、喜びも大きく感じられる。
怒るとは自分の気持ちをメッセージとして発信すること。誰かを責めたり、誰かに謝らせたり、ギャフンと言わせることではない。
言いにくいことを声に出して言ってみる。その一歩を踏み出すためにまずは自分が何に、なぜ怒っているのか考えてみましょう。
1.現状動き、動き
例.なぜ電車が遅れているんだ!
2.モノ
例.この傘は水が漏れているぞ!
3.人
例.前のヤツ、ペチャクチャうるさい!
4.自分
例.なぜ同じ失敗を繰り返すんだろう!
怒る時は感情的になってはいけない。過去にさかのぼった話をしない。
信頼する
「この人には言えるけど、あの人には言えない」という差は何なのだろう?
特定の人に言えないのは、その人のことを信頼していないからかもしれない。家族など近しい人に怒りを表現しやすいのは、甘えもあると思うが、ベースに信頼がある。自分の思いや怒りを受け止めてくれると信頼しているからであろう。
思い込みが言いたい気持ちにブレーキをかける。「あれ?これって私の思い込み?確認してみよう」と思えれば、誤解も怒りも減る。
ABCD理論
この理論は思い込みが強い人に特にオススメ。
「私はAさんに嫌われた(事実)」→
「だから落ち込んでいる(反応)」
でも落ち込んでしまったのは、
「人に嫌われるのはよくないこと」
という思い込みがあるから。嫌われることが悪いことだと思っていなければ落ち込む必要はない、と自分の思い込みに自ら反論してみる。
怒るということは、一方的にボールを投げつけることではない。こちらが伝えた意見や気持ちに対して、相手からも反応を返してもらうキャッチボールに繋げることが大切である。
次から次へと手に余るほど仕事を振ってくる上司に対して、出来ない時ははっきりと「NO」と言わなければモヤモヤやイライラを溜めることになる。ただし「無理です」「出来ません」という返答はナンセンス。こんな時に効果的なのは、質問形の会話である。
「今、○○の業務で手いっぱいなんですけど、そちらの企画の仕事を先にやった方がいいですか?」
まず自分の状況をきちんと伝える。その上で、仕事の優先順位を確認して、どちらを先にやるかは上司に判断してもらう。
自分の願望に気づく
「課長はAさんばかりえこひいきしている」そう思ったら自問してみる。
「私、あの上司に認めてもらいたいのかも?」
と自分の深層意識や願望に気づければ
それだけでも気持ちが楽になる。
NO
何かを頼まれた時に、今回は引き受けたくない、と思うなら静かにズバッと短く言い切ることがポイント。
