その日はずっとお腹が痛くて。
下腹部がチリチリした感じです。
便秘の痛みかなと思っていたのです。
(あとで思い出すと、入院前の受診でもこんな痛みだったので、お腹が張っていたのだと思います。)
朝のモニターでは、自分でもわかるくらいに張りが出ていました。
結構規則的でした。
先生からは「点滴やめたから仕方ないね。」と言われました。
午後もう一度モニターすると、張りは出ていませんでした。
でも、ずっと痛いんです。
夕食は何故かほとんど食べられました。
夜もあまり眠れなくて、音楽を聴いていました。
明け方5時前。
チリチリした痛みはずっと続いていて、時間を計っていたら、10分、5分、3分と段々短くなっていきます。
陣痛にしては痛くないし…。
と思っていたら、音楽の間奏のところで、若い女の子の声で「助けて」って聞こえました。
え?いつも聴いてる曲なのに
まさか心霊現象!?
と、思ったところでサーッとお水が流れました。
破水してしまったんです。
「しまった、終わった」と思いました。
ダンナと同じ月のお誕生日になると楽しみにしていたのに、前の月になってしまったし、予定日より一ヶ月、予定帝王切開より20日も早いし。
とりあえず、ダンナに連絡。
はすいした、どうしよう、産まれちゃう
珍しくダンナはすぐに気づいてくれて、向かってくれることになりました。
あと、ナースコールだ。
看護婦さんが来てくれて、「は、破水した…」と言うと静かに「大丈夫。行こう。」と言ってくれて、すごく穏やかな気持ちになれました。
今日に限って、主治医の先生はいない。
若手なので、ほぼ毎日夜勤してるのに。
ベテランの女性の先生と、他から移ってきたはばかりの男性の先生に診てもらうことになりました。
幸い、助産師さんたちは、いつもやさしくしてくれる二人だったので、少し落ち着きました。
「この子は今日産まれたかったんだねー。大丈夫だよ~」と言ってくれました。
最後のエコーでも、逆子治らず。
緊張帝王切開が決定。
あらかじめ用意してあった手術の書類は、全て今日の日付に訂正。
麻酔の先生も来てくれて、ざっと説明して手術室へ向かうことになりました。
すぐにダンナが来てくれました。
手術室に入り、手術室担当の看護師さんにバトンタッチ。
麻酔は最初だけ痛くて、危機具合が不安でしたが大丈夫そうです。
ここまで、あっという間に20分くらいで準備完了。
手術開始。
「メス!」
とか言わないんですね。
こちらに聞こえないようにしてるのか、ボソボソと話しながら進みます。
正直、暇です。
看護師さん、助産師さんがそばにいれくれるわけでもなく、たまーに麻酔の先生が様子を見に来るけど、別に声もかけてくれない。
痛くなったらどうしようとも思っていました。
「ちょっとひっぱられるよー」と言われて、ひきつるような、痛くはないけどこれ以上引っ張られたら痛いかもなー、と思っていたら、産まれてました。
産声よりも先にくしゃみをしてました。
誰かが、「あ、くしゃみした(笑)」と言ってました。
15分で済んじゃいました。
コウノドリみたいに「赤ちゃん産まれまーす!!」なんて大声出しません(笑)
淡々と進みました。
あっちのほうで処置をして、多分産声があがって見せにきてくれました。
右目だけ開いていて、手に触るとバターみたいにベトベトしていました。
女の子です。
そのまま、NICUに連れていかれました。
一ヶ月早く産まれましたが、標準より大きい子だったので、なんの問題もなく一緒に退院することができました。
あの「助けて」っていう声は、娘の声だったんじゃないかと思っています。