あけましておめでとうございます。
1月2日の札幌は高曇りで穏やか。昨日、今日と新規降雪はなく、ちょっと滑りに行く気がおきませんでしたので、箱根駅伝の往路を見ながらのんびりしています。
さてまずは2016年の読書の総括から。
トマス・W・ヤング「脱出連峰」、原宏一「佳代のキッチン」、アン・レッキー「叛逆航路」、ショーン・キャロル「ヒッグス」、北村薫「太宰治の辞書」を読了。
「脱出連邦」
アフガン空軍の顧問となったパースン中佐は、必要な人材としてパシュトゥ語に堪能なゴールド上級曹長を呼び寄せる。折しもアフガニスタンでは大地震が発生。救助に奔走するパースン達は被災者や救助隊を襲い子供連れ去る一団に遭遇する。
「脱出山脈」、「脱出空域」に続き、パースンとゴールドを主人公に据えたシリーズもの。パラレスキューやアフガン空軍のヘリパイロットなど興味深く魅力的な登場人物も多く、プロットも起伏に富んで読ませます。シリーズのなかでは一番の出来でしょう。よかったです。
「佳代のキッチン」
失踪した両親を探すため、改造したキッチンワゴンで「移動料理屋」をしながら全国をめぐる佳代。行く先々で巡り合う料理に絡んだあれこれ。佳代は両親を見つけることができのか?
さくっと読了。
「叛逆航路」
専制国家ラドチが侵略・併呑により人類宇宙にその版図を広げているはるかな未来。ラドチの主戦力は宇宙艦隊とそのAI人格を数千人の肉体に転写し共用する属体(アンシラリー)と呼ばれる生体兵器。最後の任務で艦と他の属体と大切な人を亡くし、ただ一人生き残ったアンシラリーのブレクは復讐を誓う。
ヒューゴー、ネビュラなど世界の主要なSF賞を総なめにした話題作。三人称に男女の区別を持たない文化を持つ(設定の)や、同時の複数の視点を持ちうるアンシラリーの主人公を語り手としているため不思議な感じがありますねえ。そうした世界観も評価の対象なんでしょう。面白かったです。
「ヒッグス」
最も成功した物理理論と呼ばれることもある「標準模型」。その最後のピースであるヒッグス粒子が見つかりました。本書はそうした背景を解説したポピュラーサイエンスの1冊です。副題は「宇宙の最果ての粒子」。ヒッグス粒子を観測したLHCの実験のあれこれやヒッグス後の展望などにも触れ、非常にバランスのよいものとなっているように思います。付録のあるスピンや相互作用なんかについてはもっとじっくり読みたかったのですが、借りている本のため残念ながら時間切れ。こういった本は手元に置いておきたいですね。
「太宰治の辞書」
円紫師匠と私シリーズの最新作。
太宰治の「女生徒」などの文学作品を題材に本を読むということにはこうした楽しみ方もあると教えてくれるような作品です。読み飛ばすばかりの自分が恥ずかしくなりますねえ。
この5冊を加えて2016年の読了は46冊。仕事が変わってなかなか本に集中できずに冊数は伸びず。本へ集中できないのは目の衰えもあるのかもしれません。老眼がツライ・・・
印象に残ったのは「犬の力」に続く陰惨なサーガ「ザ・カルテル」、拾い物だった冒険小説「アラスカ戦線」といったところでしょうか。第3部「ある殺人の記録」で挫折したのでカウントしていない話題作「クロニクル」も別の意味で印象に残っています。今年再挑戦となりますか。
科学関係では素粒子物理学関係ばかりを読んでいましたねえ。生物学関係でも興味深い本が出ていて、何冊かは購入済み。今年の課題図書ですね。
お山遊びもそろそろ始動と、大晦日にネオパラに出かけたのですが、駐車スペースでスタック!脱出に1時間程度かかり見事アプローチ敗退となりました。なんとも締まらない年の瀬となりましたが、まあ、そんなこともあり。朝里岳沢もだいぶ埋まったようですので、グッド尾根にもそろそろ行ってみましょうか。
さてさて、今年はどんな年になりますか。
怪我や事故に気を付けて、のんびりぼちぼち遊んでいきましょう。