今後、わが国の伝統を否定するのではなく、伝統とは何か、どのように継承していくべきかを考えた上で、わが国独自の住様式を作っていく必要がある。
今まで問題としてきた高床と平地は、親戚やえ弟のように大変近い関係にあたることになる。
わが国の民家は、土間から土座へ、そして板敷きから上げ床へと変化してきたし、高床の流れは別にあるのでこの説もよく理解できる。
近年、やっと庶民が獲得した高床であるが、集合住宅の出現でほとんど抵抗なく平地式が受け入れられつつあるような気もする。
伝統面についてもこだわりが薄れ、新旧のよいところを共有する住様式になってくるのではないか。
もしそうなら、この新しい平地式住居の提案も案外希望が湧いてくるかもしれない。
