大熊町で柵作りの作業をしてきました。


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飽き飽きだと言われそうですが、


はい、セイタカアワダチソウ!(ぶたくさとは異なるそうです)


がぼうぼうと密生しているという、いつもの光景から記事をスタートします。


枯れ草も目立ち始めました。


もっさりとした厚みのある黄色の絨毯みたいです。


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楢葉~富岡検問付近。


小さな黒い点は、ゴミ袋です。

一区画の草を刈って入れたゴミ袋です。

置き場がないのでそのまま置いてあります。


人力でやると、膨大な手間・暇・お金がかかります。




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ガードレールの向こうの農地は一面黄色です。手前は道路。道路も溝にも繁殖力の強い草が。



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草、草、草。


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ここです。山のふもと。大熊町ですが、線量は3μ/時前後です。


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作業開始。


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木柱や単管パイプの近くの草を刈っていきました。

紅葉がきれい。

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この黒いカブトムシみたいな碍子の取付具をペンチで切って、


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高張力線(ワイヤー)を挟みます。


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このような感じで外周を囲っていきます。

(うしろは草がもさもさ。)


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角っこは、コーナー用の太い木の柱でかくっとワイヤーを張ります。


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40センチ程の深さの水路の手前にもワイヤーを張ります。牛が入らないように。


放射能の汚染がなければ、庭園にもなりそうな位、趣のある場所です。


✿(社)ふるさとと心を守る友の会✿ のブログ (以前書いた図)


さいごに、餌付けのための米糠補給をしてきました。

以上ですが、


※ この場をお借りして、一つ、自戒を込めた重要なお願いを皆さまにさせてください。

もう皆さまご存知かとは思いますが、


配合飼料は、与える量に気をつけなければ、牛を殺してしまうことにつながる食べ物です。

どうぞ、そのままでは、絶対に置かないでください

よろしくお願い申し上げます。



頑丈なコンテナに入れない限りは、牛たちは、すぐに袋もケースも破いて食べてしまいます。


牛は食べる量をセーブできませんので、たくさんあればたくさんあっただけ食べてしまいます。


3000万年も前から、牛は、自然界で、草を食べる生き物として体ができあがってきたため、配合飼料のような成分の異なる食べ物をたくさん食べると、ガスが溜まって、

そして、亡くなってしまいます。


苦しんで、亡くなってしまいます。



今年の夏、ここで、一頭の女の子が亡くなりました。


完全に、私たちの責任です。


看板や注意書きをつけることをおろそかにしていました。

そんな意識不足なんかで、Wさんと、それを発見したお父さんお母さんを、大変、大変苦しめてしまいました。

現場でお父さんお母さんと一緒にその子を埋めようとしてくださったある人たちのことも苦しめてしまいました。


その子は、畜舎に戻って亡くなっていました。

ずっと、放浪していたのに、一年半近く経って、畜舎に戻ってきていました。

苦しみの中で、飼い主に助けを求めてきたのではないか…と、お父さん。



言葉がありませんでした。




その子の苦しみは取り去ることができません。


取り返すことが、できません。



謝ることすら、何もかも、できません。



本当に酷いことをしました。





配合飼料は親切心から置いてくださったはずだと思います。

そのお心に今でも感謝しています。



ただ、配合飼料は牛にあげても、せいぜい牧草に対して2割まで位でないと、ちゃんと消化できずに、苦しめることになってしまうことを、どうか知っていただきたいのです。


去年はほかの町で、ガス膨れによりなくなってしまった牛たちのことが流れていたかと思いますが、

本当に危険なのです。


もしお知り合いの方でこのことをご存知ない方がいれば、どうぞ伝えてください。


そして、他にも危険性のあるものについて、情報交換してください。

私たちも含めて、皆で情報を共有して、これ以上苦しむ牛たちを出さないため、

どうぞ、ご協力をお願い申し上げます。


(失礼な言い方お詫びいたします)


ふるさとと心を守る友の会
代表理事 谷 さつき