僕:「翔、松屋で“牛めし並だけ”持ち帰ってきて」

翔:「了解!テイクアウトね!」


──30分後。


翔:「持ち帰ったよ!」

僕:「袋は?……って、え? 手ぶら……?」


翔:「うん、胃の中にしっかり持ち帰ったよ!完食!!」

僕:「…………」


翔:「あ、あとね、レシートも“お土産”として捨ててきたから、安心して!」

僕:「何をどう安心すればいいんだよ……」


僕:「っていうか、“胃に持ち帰る”ってどこの言語?」

翔:「……日本語?」

僕:「それが一番怖いわ」


──結局、僕は自転車で自分用の牛めしを買いに行った。

翔は「一緒に行けばよかったね!」と反省ゼロで言ってきた。


僕:「いや、そもそも君が行ってくれたんだろうが」