2008年公開のウォン・カーウァイ監督『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
『2046』などで知られるウォン・カーウァイが監督、アメリカを舞台に描くロードムービー仕立てのラブストーリー。恋人の心変わりで失恋した女性が、新たな恋に踏み出す勇気を得るため、自分探しの旅に出る。ヒロインのエリザベスを演じるのは、ノラ・ジョーンズ。彼女の第1回目の主演作品。相手役を演じるのは『アルフィー』のジュード・ロウ。
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My Blueberry Nights
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Norah Jones "SUNRISE
あらすじ - マイ・ブルーベリー・ナイツ
ニューヨークの片隅で暮らすエリザベス(ノラ・ジョーンズ)の生活は、深夜のカフェで食べるブルーベリー・パイで終わるのが日課だった。カフェのオーナーであるジェレミー(ジュード・ロウ)の笑顔は、失恋したば…
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』あらすじ
※ストーリーの結末が記載されています。ご注意ください。
ニューヨークの片隅で暮らすエリザベス(ノラ・ジョーンズ)の生活は、深夜のカフェで食べるブルーベリー・パイで終わるのが日課だった。カフェのオーナーであるジェレミー(ジュード・ロウ)の笑顔は、失恋したばかりの彼女の心を慰めてくれた。誰も客のいない静かな店内で、他愛のない会話を楽しむ二人。店の客とオーナーという距離感が縮まっていくなか、エリザベスはニューヨークから旅立った。不要になった鍵をジェレミーに託して。失恋から57日後、エリザベスはメンフィスにいた。そこで出会ったのは、別れた妻への思いを断ち切れずにアルコール中毒になった警官のアーニー(ディヴィッド・ストラザーン)と、その妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)だった。愛の呪縛から逃れられない二人の葛藤を目の当たりにしたエリザベスは、いちど喪失した愛は再生しないということを学ぶ。次にエリザベスが訪れたのは、ラスベガスだった。若く美しい女ギャンブラーのレスリー(ナタリー・ポートマン)は、ポーカーの勝負で日々を過ごしていた。ある夜、負けが込んだレスリーは、自分の新車のジャガーを担保としてエリザベスに借金を申し込む。その結果、ジャガーはエリザベスのものとなるが、レスリーは渡すことを拒否する。そのクルマの持ち主は、急逝した父親だったからだ。レスリーは、父親への反抗心から抜け出せない悲しい女性だった。自身の旅の終わりを感じたエリザベスは、ジェレミー宛にポストカードを送る。そこには、「あなたのブルーベリー・パイは世界一おいしい」とだけ綴られていた。閉店間際のジェレミーのカフェに、ひとりの客が現れる。半年もの放浪を終えたエリザベスを、ブルーベリー・パイでもてなすジェレミー。そして二人は、はじめてのキスを交わす。エリザベスの旅は終わった。そのキスは、甘くて酸っぱいブルーベリーの味がした。