今まで生きてきた中で一番の…
書いているうちに日付が変わってしまいました。日付をずらして読んで下さい。今日は東京で大規模な停電さわぎがありましたね。停電になった地域の皆様は、本当にご苦労様でした。さて、昨日は、それを予期して回避したかのように、ムンちゃんツアーが午後からありました。代々木八幡宮と明治神宮へお参りするツアーです。ムンさんのツアーへの参加は二度目。少しは緊張せずにムンさんにお会いできそうなので、13時集合の前に早めに代々木八幡の駅に行き、お昼ご飯を食べることにしました。この頃、amebaTVで、「孤独のグルメ」という番組を見ているせいか、一人でいろいろと心の中で呟きながら、美味しいものを食べてみたいという気持ちが大きくなっていたのです。食べてみたいものは、前日から、体調に合わせて、なんとなく日本食。そして美味しいお魚が食べたいなぁと思っていました。11時15分くらいについて、地図検索した時に駅近くに表示されていたKという和食のお店に行くも、11時からとHPには書かれていたのに閉まっていました。で、パッと目に入ったイタリアンのお店のピザで妥協するかとドアを開けると、「開店は11時半からです。あと10分くらい外でお待ちください。」と言われてしまい、これは神様が先にお参りしてからお昼を食べなさいと言われているのかなぁと、先に代々木八幡宮へお参りすることに。八幡宮への道は、駅のある通りから階段を上らないといけません。(道路が立体交差している感じです)その上にある大きな道をテクテク歩いていると、新しいビルの1階に小ぶりだけど、とても感じのいいお店が!うわぁ、こんな所で食べたいなぁと思ったものの、まだ準備中の様子。お参りしてきて、このお店が開いていたら入ろうと、八幡様へご挨拶。そして、御朱印を頂き、素敵なお守りを買って、また駅へ戻る道すがら、さっきのお店の前を通ると、今度は開いていました。礼賛というお店です。外の譜面台のような台にあるお品書きには、「煮卸し定食」と墨で書いてあるようですが、達筆すぎて読めません。千円と書いてあるようだし、めちゃくちゃ高くはないはずだと思うけど、こういうお店ってなんかドキドキします。それでも勇気を出して、扉をガラガラっとひくと、正面のカウンター席の真ん中が1席だけ空いているのが目に入りました。「一人ですが」と声をかけるとすぐに中に通されました。小さな店内ですが、清潔さと活気、そして店員さんの接客が気持ちよくて、料理もきっと美味しいだろうと確信しました。HPには9席と書かれていますが、私にはカウンター5席、壁際のテーブル席2席しか目に入りませんでした。そして、そのどれも、私よりも人生の先輩でいらっしゃると思われる女性の二人連れで埋まっているのです。最後の1席が私で埋まり満席となりました。席につき、定食という日替わりの食事を待つ間、先ほど頂いた御朱印を見て、ニマ~っとなってしまう私。それをしまうと、一人なのでカウンターの向こうの厨房の様子を拝見させて頂きました。店主と思われる方のほかに3人の若い方が、きびきびと働いています。ほとんど指示を出さなくても、自分のやるべきことがはっきり分かっているのでしょう。てきぱきと、お皿を出したり、予め仕込んであったものを盛り付けたり、揚げ物をしたり。最初に、「何か苦手なものはありますか」と聞いて下さったので、「何もありません」とお答えすると、あとは何が出てくるのか期待して待つだけです。ふだんはほとんど自分で作った食事を食べるだけの生活ですから、こうして誰かが自分のために食事を作ってくれている、ということが嬉しくて嬉しくて、わくわくしちゃいました。時折、一人で話し相手もいない私を気遣ってか、店主の方が「今日はお参りに来られたんですか」などと話かけて下さいます。店主の方も、まだお若い感じ(30代前半に見えました)なのに、すごく機転がきいて集中力があり、ここ一番という時の勝負に強そうな方です。厨房の中も調理器具が使いやすいように配置されていて、吊るされたすりこ木が山椒の木で出来ているのを見て、こだわってるなぁとか。小さな器に注ぎやすいようにでしょうか、普段自分が使っているものの4分の1くらいの小さなお玉があるのを見て、プロはこういう道具をつかっているんだなぁと感心したり。見るものが珍しくて楽しくて、お料理ができてくるまでの時間、飽きることなく過ごせました。そして、私が最後に入ったにも関わらず、昼の定食はほぼ同時に7席の方に配膳されました。「煮おろし定食」の「煮おろし」とは初めて聞く言葉ですが、おそらく右上にあるメインと思しきお料理のことでしょうか。手前にある、お魚の竜田揚げが、とても美味しかったけれど、なんの魚か分からなくて名前を聞いたら「アイナメ」だと教えて下さいました。生前、父が海釣りが好きで、船を仕立てたり乗合で出かけたりして、魚を釣ってきていましたが、その時以来のアイナメでした。だから少し懐かしい感じがしたのかもしれません。お肉って、鶏、豚、牛と、食べれば何のお肉かは分かりますが、魚はそれぞれ味が違って、スーパーに並ばないようなお魚だと、新しい出会いの味になりますねぇ。ほかの揚げ物の鶏肉も、胸肉ともも肉の違う部位が使ってあった気がしました。ナスや南瓜も、待っている間に揚げていたのですが、自分と何が違うとこんな風に仕上がるのかなぁと感心しきり。私は塩分を控えた味付けが好みなのですが、こちらは味付けが濃いものがなくて、全て私好みでした。箸休めの昆布の煮もの(佃煮ほど味付けが濃くなくて、程よい加減でした)お漬物も浅漬けなのか、味がちょうどよくて。卵焼きも関東風に甘いけど、甘すぎない。小松菜と油揚げの器に乗っていた長芋も、スーパーなどにあるものとは違う感じ。ほっくりと甘いのです。(うまい表現が見つかりません)小松菜もそれ自体の味が濃い気がしました。とろろ芋も、使われているお芋からしてスーパーのものとは全く違うのでしょう。味付けも濃すぎず、薄すぎず。出汁やお醤油のほかに、もしかしたら、ちょっぴりわさびも混ぜて出してあるのかなぁと思いました。何か隠し味程度に入っていた気がします。ご飯にかけても良かったのかもしれないけれど、そのままこれだけを頂きました。お刺身も新鮮で、魚もいいものなんでしょうが、切り方が違うんだろうなぁと。ごはんも水加減がほどよくて,きっと厳選されたお米を使われているんでしょうけれど、美味しかったです。私はお代わりしませんでしたが、お代わり何杯でもどうぞとのことでした。食事制限を指示されていて、たくさんの量は食べられない私ですが、でも種類はたくさん味わいたい。そういう欲張りな願いをかなえてくれた定食でした。デザートの嶺丘豆腐(みねおかどうふ)インマスカット「みねおか豆腐」も初めて聞く言葉で、家に帰ってから調べたら、牛乳と葛で作った甘いデザートでした。寒天で作る牛乳カンとは全く違う食感で、もっとふわふわな感じ。透明なゼリーとマスカットも入っていて、見た目もきれいでした。自分でもレシピがあったらこんな風につくれるかなぁ。キリッとしたお顔立ちの店主の方笑顔が素敵でした。最後に、店主の方も「自分も八幡宮にお参りしてきたんですよ」と言われたので、そうかぁ神様が「今日はここで食べなさい」と導いて下さったんだろうなぁと納得した私でした。私は、ほとんど外食しません。なので、比べられる外食の数が少ないですけれども、それでも、こちらで頂いた昼食が、今まで人生で食べたお昼ご飯の中で一番でした。これからも自宅でお昼を作って食べることが多い人生だろうと思います。なので、何かの記念日などに、こちらへお昼を食べに来るというのを励みにして頑張るぞと思いました。でも次は、自分一人でなく夫や子供たちにも食べさせてあげたいなぁ。そうそう、この定食は1800円でした。この内容なら、それだけ出しても構わないと思えます。でも、採算とれてるのかなぁ。そっちが心配です。お腹も心も満ち足りました。ごちそうさまでした。