時々「○年生ですが大丈夫ですか?」というお問い合わせをいただくことがあります。
ピアノのレッスンを始める年齢が適齢かという疑問をお持ちなんだなと思います。
さて、ピアノを始めるタイミングはいつがいいのか?
これは、いくつかのパターンが考えられますが、「ピアノが弾けるようになりたい(させたい)」または「教養のため」という場合は、いつからでも大丈夫だと思います。大人になってからでも大丈夫です。
ピアノを弾きたい!と思ったときが始め時だと思います。
僕自身の話をしますと…
僕は、高校1年生からピアノを習い始めました。
僕は、中学校に入学したとき、部活動を選ぶ段階で「運動は無理だし…吹奏楽部に入ろう」と思って、入部しました。その後、部活動が楽しくなり、将来音楽の仕事に就きたいと思うようになりました。
高校に入学したときに、親に「音楽大学に行きたい」と打ち明けました。
当時は吹奏楽部でトロンボーンを吹いていたので、トロンボーンの勉強をしたくて音楽大学を目指したかったのです。
当然親に猛烈に反対されました。しかしなんやかんやあって教師になる!と路線変更し、中学校の時の音楽の先生を訪ね、相談しました。
教師になるには音楽大学の教育課程に入る必要がある。入試にはピアノと声楽があるので、すぐに習い始めないといけない。ということでした。
そして先生を紹介していただき、レッスンが始まりました。
声楽は、月に1回、プロのソプラノの先生につきました。
ピアノは、市内中心部にあるご自宅で教室をされている先生のところでした。
楽譜は、中学校の吹奏楽部を経験したくらいで、鍵盤には触れたことがありませんでした。
入試の内容は、名古屋芸術大学の音楽教育学科は「ベートーベンの任意のピアノソナタの第1楽章、または第3楽章」、愛知教育大学は「声楽専攻コースの場合は『バッハ作曲、フランス組曲第5番の第1楽章アルマンドと第2楽章クーラント』」という課題でした。
レッスンを始めて2年半ほどでこれを弾かなければいけなかったので、レッスンは毎週3時間という内容になりました。
しかし、ピアノに触れたことのない僕は、バイエルから始め、ブルクミュラー(が少し載っている同程度の教本) → ハノン&ツェルニー30番&ソナチネアルバム1巻 → ツェルニー40番&入試の課題曲
という感じに進みました。
まあ、とんでもない突貫工事だったので、基礎ができているのか自分でもわからないまま、何とか弾けるようになっていき、入試では何とか止まらない程度には弾けたと思います。(もちろんそれなりの表現は勉強しましたよ)
発表会なんてものもすっ飛ばしていたので、先生以外の人前で演奏したのは大学入試が初めてでした。しかし、不思議なことに緊張はほとんどしませんでした。むしろ「できなくて当たり前!やけくそでやってやれ!!」って気持ちで弾きました。
ずいぶん前置きが長くなりましたが、結論です。
何とかなるさ!
一回で書くつもりでしたが、予想外に長くなってしまいましたので、
次は、高校3年間でのピアノの練習内容について書きます。