中に入るとゴージャスなクリスマスの飾り付けが。
ツリーの下にはくるみ割り人形が置かれていた。
そこでは、0歳時から入場可能という来年1月公演の「オリンピア オリンピア オリンピア」に「来てくださーい」とバレエ団の可愛い子供たちが声を張り上げていた。
客席は前から18番目のど真ん中でビックリ。こんないい席とは!
いざ舞台が始まると、その豪華さ、贅沢さに驚いた。舞台一杯に所狭しとばかり、まあ、登場人物の多いこと。舞台装置も手が込んでいて、これでもか、これでもかと人も物も繰り出してくる。CASTの一覧を見ると出演者の多いこと。
かなりご高齢の森下洋子さんが毎年クララを演じていらっしゃるので、一度観たいと思っていたが、思っていた以上に素晴らしかった!本当に眼が話せなかった。
主役なので、踊る時間も多いし、着替えも多い。その全てを完璧にこなしている。一人で跳んだり跳ねたりという部分は少なくなっていると思うが、後半のソロで踊る部分ではなんとシェネ(回転)で舞台を一周した!あの細い体のどこにあの体力があるのか!
そして、表現のすばらしさ!腕、上体、脚の動きが、本当に優雅で柔らかく、顔の表情も女優のようだ。もう、最後は拍手が鳴りやまなかった。
そして、「くるみ割り人形」の終わった後も、パッと明るくなった照明の下、クリスマスや年末の馴染みの曲に合わせて、何度も出演者たちが再登場して踊るという演出で、ホールの中は大いに盛り上がった。
森下洋子さんの紹介欄を読むと、1948年生まれの71歳。なんと私と同じ団塊の世代だ。今も現役とは本当に素晴らしい。彼女には、是非現役バレリーナの最年長記録を樹立してほしい。