昨日、ルイ君のピアノのレッスンから戻ってきた娘が、郵便受けのチラシを持ってきた。見ると、私が住んでいるこのマンションの3Fの部屋が売りに出ていた!

 

11時50分にチラシの不動産屋に連絡、そして、パリにいる長女の主人に報告、12時21分に担当者からの折り返しの電話、そして14時半に私と長女と孫の3人で現地内覧、すっかり気に入って、夜、また長女はお婿さんと相談、お婿さんもその気になって、すぐに送金するという。19時15分に不動産屋に進めてもらうよう連絡、そして本日17時に購入の申し込みをした。

 

このスピード!これでよかったのか!よかったはず!

 

長女も私も興奮して、今日は何も手に付かない。

 

不満を言えば、角部屋でない、4階ならさぞ見晴らしがいいだろう・・・そんなところか。

 

しかし良いところはたくさんある。

まず、このマンションは2階までが会社となっており、3階から上が住居となっている。なので、3階の部屋なら土・日や平日の夜は、ルイ君がバタバタと走り回ってもだれもいないので安心。(今も偶然私の部屋の下は事務所が入っていて、本当に助かっている。)

 

そして、この物件が私と同じマンションということ。雨が降ろうが雪が降ろうが、傘なして、行き来できる。ルイ君も一人で行き来させられる。

 

そして今、我が家にとって大きな問題が、東向きの私の部屋の前の通りの道路拡張工事が始まり、来年3月ごろからは、電線を埋める工事が始まることだ。更には道路の整備、植樹など、工事はオリンピック後までかかるらしい。

 

今は水道管交換工事をやっているが、その工事時間は午後9時から朝6時まで。道路を斫り工事をして朝までには埋め戻す。内窓を付けてはいるが、ライトの光でなんとなく外が明るい。工事が始まってしまうと、ルイ君は寝付けないし、9時に寝付いていても、12時に騒音で目覚めると、睡眠障害気味のルイ君は、再度寝なおすということが出来ず朝まで起きているのである。

 

個室は道に面しているので、リビングに布団を敷いて寝かせても、やはり窓があるので、聴覚過敏なのはどうしようもない。だから来年3月までには引越するか、次女の家から学校に通うか、ホテルに住うかしか方法がないと思っていた。実はそのことを聞いたお婿さんがすごく焦っていたのだった。

 

ところが、そのチラシの部屋は西向きで、工事とは反対の方を向いている部屋なのだ!それに、同じ住所なので、学校もお稽古も全て今まで通り、続けることができる。

 

更に、今回売りに出された部屋は、これまでも賃貸に出されていて、よく見るとユニットバスもキッチンも便器も全て普及品ながら新しくしてあるが、フローリングや建具などはそれなりに古い。しかし、12月にスケルトン改修をして売り出された豪華な部屋と殆ど同じ広さだが、それよりも何と1000万円も安い!

 

室内にある給湯器はベランダに出したいし、キッチンももう少しグレードを上げたい。給水管・給湯管も新しくしたい。でも、それでも1000万円のことを思えば、何でもない。

 

金額のことも大きな決め手だったかな。ルイ君が日本に来て約2年半の間に、様々なマンションや家を見てきたが、広さを取ると私の家から遠くなるし、学校も転校することになるし、お婿さんも日本のマンションの相場が分からないし、堂々巡りの繰り返しだった。

 

できれば私と同じマンションが買えたらいいなと思い、売り部屋がでる度に見に行っていたが、やはり階下への騒音が気になるし、また、リフォームが気に入らなかったり、広さが足りなかったり、値段が高すぎたりで決めかねていた。

 

昨年12月に売りに出されたスケルトン改修した部屋は、私の住む部屋と同じタイプだったので、すごく惹かれたけれど、洗面所を広くするために玄関から部屋にはいる廊下が狭くなる、というリフォームが「狭苦しくて嫌だな」などと思っているうちに、いの一番で駆け付けた同じマンションに住む方が即決した。

 

そこで、今度は我が家も焦って早く申し込んだというわけである。

 

都心の地価もちょっと頭打ちになって来たのかもしれない。オリンピックを過ぎるとガタっと値が下がると言われているが、我が家にとってはオリンピックまでの2年間も大切な期間。不便で落ち着かないままでいるのは良くない。

 

そんなこんなの皆の思いが丁度一つになり、あっという間にこんな高価な買い物が決まってしまった。これもこの不動産とのご縁というものだろう。

 

これで、お婿さんも荷物を好きな時に送って来れるし、いつでも泊まって行ける。彼が留守の内に、私が昔取った杵柄で部屋を安く改修し、住みやすくし、荷物も徐々に移していけばいいと思う。

 

なんて大きな第一歩!

 

後はユーロが今下がっているので、引き渡しまでに少しでも上がってほしいと願うばかりである。

 

ああ、それにしても、興奮状態が収まらない長女と私である。

 

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