次女が一人暮らしを始める住まいが決まった。次女も、親に口出しされるのも嫌らしいので、私は見ていないが、ヘーベルの新築で、駅から2分の近さで、我が家の最寄り駅が、次女の通勤途上にあることから、とりあえずこれでいいかな、と思う。

 

実は、長女の主人が日本に来た時の住居も探していて、これはまだまだ先になるのだけど、購入の予定である。今日は、隣のマンションが売りに出ていたので、午前中、見に行ってきた。

 

古いマンションだけど、とても素敵にフルリノベーションされていて、床は無垢材の寄木風で落ち着きがあり、13畳のリビングの天井は漆喰をわざとコンクリート打ちっぱなしのように塗ってあり、2本のレールにたくさんのスポットライトがついているし、部屋の間仕切り壁に上部にはガラスブロックがはめ込まれているという凝った仕様になっていた。

 

残念なのは、2階だけど、道路側からは1.5階位になり、信号機のある横断歩道がすぐ見え、騒音もすることと、浴室が壁にバスパネルを貼ってユニットバス風にしたものなので、洗面台は別途単独でW750のものを付けているのに、既存通りに手洗い器が洗い場にもついているので、洗い場がすごく狭く、体の大きいお婿さんは入りにくいなと思うところである。

 

実は、このマンションの4Fの小さな1室を私は賃貸用として所有している。主人がバブルの終わりごろに亡くなったので、家賃収入を得ようと、少し値が下がった時に購入したが、バブル崩壊後、家賃が半分以下になってしまった物件である。

 

もちろん資産価値も下がってしまい、ローンを返しても、返しても、まだ、売却したら持ち出してしまう、という、売るに売れない状況が長く続いた。

 

今となっては、貴重な収入源として、どうにか残すことができてよかったと思っているが、毎月の家賃よりもローンが多くて、お給料はその穴埋めのためだった時代が数年前まで続いていたのだった。

 

私の話を聞いた今日の不動産屋さんは、お客様から聞いた話として、「バブル期を乗り越えた人はみんな何かを持っている人。そうでない人は、自分で考えずに、他人に売った方がいい、破産した方がいい、と言われた通りにして乗り越えられていない」と話してくれた。

 

私は、その言葉をきいて、すごく嬉しかった。そう、自分の実力も考えずにバカな投資をしたけれど、まじめに働いて、たとえ資産を減らしたとしても、私はどうにか乗り越えたのだ。4Fも賃貸人の方が退去したら、こんな風に全面改修してきれいにしたいと思う。

 

又、不動産の売買には未経験の娘夫婦のために、相場やリフォームの出来栄えなどを調べる手伝いができるのは嬉しい。 四半世紀ぶりに不動産と関わりを持つことになった状況に、不思議な懐かしさを覚えた今日だった。 

 

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