私はワタナベ・コウさんという、イラストレーター兼ソーイング講師をされている方を最近知りました。
春先に足を骨折してしまい、自宅療養を余儀なくされている時に出会った本がこの『裁縫女子』でした。それが面白かったので、『裁縫女子宣言!』と立て続けに購入し読みました。
びっくりしましたね。
何か一味違うタイプのソーイングの先生で、一言で言うと「合理的」なのです。
理系脳がある方のようにお見受けしました。
パターンとか引く場合、数学の空間図形などの頭があるのとないのとでは、そもそもの素養に差が出るのではと私は思うのですが、一般的に数学が凄く得意な人が洋裁を専門にするという事はそうないので、ワタナベさんのような合理的スタイルは、発表当時は斬新だったのではないでしょうか。
私個人的には、基礎からコツコツするのが好きですし、1ミリ2ミリもこだわりたいタイプです。
でも、このようにスイスイ縫えて、初心者が一日で完成できるメソッドがあっても良いと思いますし、そちらのほうが一般に需要はあるのじゃないかな?と。
まぁ、理想はきちんと出来た上で、シンプルにさっと作れるというのでしょうが、なかなか忙しい主婦や仕事を持っている人だとそうはいかないですからね。
そういう意味でも、ワタナベさんのメソッドは素晴らしいと思います。
ワタナベさんは10年ほど前までは「おしゃれ工房」の講師もなさっていた方のようで、いわゆる服飾系の学校を出た方ではなく、なるほどプロフィールには「東京外国語大学インド・パキスタン語科中退」とありますので、もともと手芸や裁縫は好きだけど勉強が得意だったために普通に大学進学し、やっぱり好きな道を仕事にしようとしてしまった結果、大学は中退してフリーで活躍されている方なのかな?と、私は勝手に解釈しました。
最近、売れ線の洋裁家の方で合理性を追求している方もいらっしゃいますが、ワタナベ・コウさんの20年以上前から提唱していたメソッドの焼き直し感を感じます。そういう意味では私は元祖かんたんソーイングのワタナベさんを尊敬します。
しかし、どうしてワタナベさんが、現在それほど大きく活躍されていないのかが不思議ですが、その理由の一つに所謂服飾系の学校を卒業されていないからというのがあるのでしょうか?
活躍されている洋裁家の方々は、服飾系の有名な学校を卒業された方か、美大のデザイン科、さもなくばアパレルで長く勤めた経験のある方というのが当然のような印象があります。
もしもそうだとしたら、ちょっと閉鎖的な世界なのかな・・・とも感じますね。
ア○ゾンで購入した『裁縫女子』ですが、ちょっとレビューが辛辣なものもあって驚きました。
『裁縫女子』は基本マンガなので、面白可笑しく「リネン」や「リバティー柄」が好きな人をデフォルメして描いていはいるものの、初心者がわきまえるべき技術的困難な側面を描いているに過ぎないんですよね。
なにせ私自身「リネン族」であり「リバティー柄」好きで(苦笑)、しかもサイズより小さいものを選びがちな中年太り(汗)の者なので、さらには「ミシンマニア」で、もう、自分に当てはまり過ぎててお腹を抱えて笑ってしまいました(爆)
もしかしたら、途中で英語なんか入っていたりするので、読む側からすると”教養を鼻にかけている”と捉えてしまう方もいるかもしれませんが、著者がそういう人なのだから仕方のないこと。そしてそれほどたいした英語も使われてませんし(失礼)、ア○ゾンなどで辛辣なレビューを残されているのに気の毒になってしまいました・・・。
また、ソーイングを教える側の視点で描かれているので、洋裁教室をされている方が読まれるともっと面白く感じることが出来るでは?とも思いました。
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そしてもう一冊、『裁縫女子宣言!』も面白い本です。
著者によるイラストも花を添えています。ワタナベさんは服飾の文化的背景などもちょこちょこ説明して下さるのがいいですね。ふ~んって思いながら読むのもまた楽しです。
型紙はワタナベさんご本人のサイズのみですが、これはこれで自分のサイズに直そうという気になれて良いです。副題の「はじめて作る自分だけのシャツ」という言葉の通りに、自分だけのシャツを作るべくP66~67に型紙のサイズ調整の仕方が説明されているので簡単にできますね。
私的にくどくど細か過ぎる説明が多くあると読む気が失せてしまうので、ワタナベさんくらいの簡単な説明がツボ。
体調がよくなったらこの本のシャツを自分サイズに直したり変形したりして作ってみたいと思います♪
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