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「FLEX+QUANTIZE」、このタイトルは今流行りの金持ちに見せるとかそうゆう事を想像する人もいるだろうが、単なるLOGICの機能の名称だ。もちろんRICHになるしかないので掛け言葉だが。LOGICは俺のPCのMAIN DAW SOFT。ほとんど全ての楽曲をこれで録って来た。MPC3000でBEATを作ってLOGICに流し込み、MTR代わりにラップを録ってMIXするために使っていた。BEATが届く場合もLOGICに入れて同じ作業をして来た。しかしある時今まで高橋名人のように連打し過ぎた代償として、MPC3000の俺のよく使うスイッチが陥没した。なんとかそれを使わずに作ったりもしたがとてもやりにくかった。他にも年代物なので色んな故障が出てきていた。MPC専門の修理業者も少しあったが、まるで嫁を質に入れるようで俺には送る事が出来なかった。だから俺はLOGICと向き合った。今まで全く使用していなかったBEAT MAKEのシステムに目を向けた。するとサンプリングも出来るわチョップも出来るわほぼ無限の音を使用して弾けるわで、一時期は呑みにも行かないほど没頭していた。本当のオタクになり集中し過ぎてアゴも出てくるほどであった。試行錯誤を繰り返し、このEPには入れていない曲も多数作った。そしてBEATが複雑な分、リリックは30分で紙に書いてみたり韻がどうのも最小限にして適当に思ってる事を書いた。もちろん時間をかけて練ったリリックもあるのだが。最初からEPは極端に短いものにしようと思って作った。今のUS HIP HOP/TRAPの主流はほぼ二分以内。一分半のBEATだとHOOKとVERSE一発、そしてHOOKで完了する。その一発のVERSEに心をこめる。しかも簡単な言葉で。千葉雄喜とかそんな感じじゃないだろうか。知らんけど。熟考して書くリリックも楽しいが、瞬発力で言いたいことを書くのも楽しかった。そして俺なりに歌ものを意識的に作っていった。RAPでもメロディがあるもの。ギャルとオカンに勧められ藤井風を研究した。しかし全てを手放すと楽になるという思想は分かるけど俺はHIP HOPらしく全部手に入れたいと歌った。そして気に入ってるのは子供の歌。ギャルチューンを定期的にMAKEしてきた俺だが、子供の歌の方が、野郎も女もほっこり出来ると気づいた。子供に対する愛は本当に永遠だからだ。


「RICH BOY」はトラックが出来た瞬間にすぐに息子を思い出した。来年東京に行くにあたって、一番大事なものをハッキリさせる必要があった。元嫁も娘も賢いからきっと幸せに生きて行ける。だけど息子が幸せに寿命を全うするには金がいる。そのためにはなんだって歌うぜって感じだった。世界中にあるDRUGの事も歌った。息子は喋れないから意思の疎通は普通か笑顔か怒ってるか、泣いているか。喜ぶだろうとした事が機嫌をそこねてブチ切れたりする。だから一番最後はあのように歌った。このトラックは一時期取り憑かれたように聴いていた「RICH GIRL-Daryl Hall&John Oates」のサンプリング組み替え。めちゃいい曲なのでぜひ。


「DEVIL’S TEST」はこのEPを作るきっかけになった大事な曲。音階はドレミファソラシドしかないのに永遠に名曲、駄曲が生まれ続ける。だから俺はDEVIL’S CHORDと呼ばれる人の心を揺さぶりやすいコード進行をDIGりまくった。コード進行をパクっても、上に乗るメロディ、そしてアレンジが変われば違う名曲になる。作る前に娘から珍しくおねだりがあった。パパ、ギターが欲しいと。いい高校にも推薦で行けたけど(だから推薦合格って歌ってる)、離れて暮らしているけれど、やっぱり俺の血が入ってるなと嬉しくてすぐ買い与えた。娘がおねだりしたのはとっても安いギター。軽音部などには入らずオタクに孤独にやっていくというのもヤラれた。

俺も高校生の頃ギターをおじちゃんからもらい、安いサンプラーなども買って訳のわからない音楽を作り始めたのが今に続いている。


「MORNING STEAL」は早起きした時、そういや借りを返さんとなと思って舐達麻の100ミリオンって曲、グリーンアサシンダラーのトラックを分解してTRAPにした。昔ILL SLANGの俺のトラックを組み直してアナーキーとかとヒットさせてたからだ。こういうのはHIP HOPの言葉を使わない会話のようなもんで、俺は舐達麻とグリーンアサシンダラーのファンだ。しかしいちいち許可など取らないのがHIP HOPだ。クリエイティブならばそれでいい。


「HEY PA」これは今さらドップリDIPSETにハマってた俺の、DIPSETの稼ぎ頭CAM‘RONの超有名曲「HEY MA」のサンプリング組み替えか弾き直したトラック。リリックもパパっと書いたし極力考えないようにした。ただただメロディを歌いたかった。子どもの歌でもあるけどよく食べる可愛い女の歌にも聴こえるし、どうとでも取れるのがいい。こだわったのはMAIN VOCALの裏で鳴ってる「ウーウーウーウー♫」というエフェクトかかりまくった裏声。このアイデアが出てきた時に完成した❗️と思った。


「さよなら」この曲は付き合っても無いけどたまに遊ぶギャルと大喧嘩してしまい気持ちがレイムだったのでその気持ちを利用して書き上げた。今も仲良いし普通にフィクションだ。サザンのメロディで一番好きな「真夏の果実」を声ごとCHOPしてあるべきところに配置した。桑田佳祐の声力が凄いのでミックスに相当な時間を使った。結局最後にはhondaさんバリにブットイBOOM BOP BEATをハメてBOTTOMをタフにした。


「BAD GIRL」この曲は最近二日市に出来たBAD GIRLという個性豊かなバドガール(バドワイザーのアレ)が働くお店のテーマソングを勝手に作らせてもらった。その当時NETFLIXのニッキージャムという誰も観ていないレゲトンのドラマにハマっており、DRUGまみれでGHETTO過ぎるストーリーにレゲトンのイメージが変わった。レゲトンをそれから掘りまくったが、パーティーチューンはほんの一部で、ダークでハードな曲調が多い。しかも遅い。一通り理解して俺なりのレゲトンを作った。深夜に俺の家にNASUと心晴を連れて行き、上ネタメロがない状態でRECしてもらった。それからFISHMANSの好きな曲「いかれたBABY」のピッチをブチ上げスライスでハメて鳴らしてビートをパーフェクトになるまでいじり倒し、最後にBAD GIRLの代表であるRINKAちゃんとそのパパにRECしてもらい完成した。もちろんPARTY TUNE。


最後の曲「言いたいことはそれだけ」これはウルフルズのカヴァー。多分NASUと車でどこかからの帰り道にこの曲が頭で鳴り響いて、アレンジして録るしかねえ❗️と家に帰ってソッコー録った。大好きな曲であるのと、カヴァーが配信審査に通るのか試したかった。いつも呑みに行く&出来たばかりの曲のサウンドチェックに行くLUMBER JACKのMASTERだいちゃんと、そこにいたダチがこれは入れた方がいい❗️と言ってくれたのでEP配信登録終盤になって登録できるか試してみた。作詞作曲をトータス松本と入力すると出来たのでとても嬉しかった。俺は日本のフラれる歌が売れる風潮が嫌でハッピーなLOVE SONGを結構出してきたが、確かにこの曲はグッと来る。高校生の時に聴いていた曲なので思い入れも強い。よくフラれてはダチとカラオケで歌ってたもんだ。この曲をTRAPというかチキチキに出来たのでうれしい。ぜひ原曲も聴いてほしい。




ライナーノーツは以上❗️今までで一番良く出来た大好きな作品。

CDRも売ってるし、DJ用の高音質データ販売もしてる。ぜひGETしてほしい。


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