【ブッタは食べるという行為に世俗の罪を感じて断食の苦行を行ったが村の娘が
差し出した乳粥を食べて「美味しい」と感じいたずらに食を断つことの無意味さを悟ったという。
一方で「全ての苦しみはおよそ食糧から生ずる」という言葉も残した。
食べることは楽しみでもあり
食べていくことは苦しみでもある。
『飯と乙女』は、3組の男女が織り成す
人間模様から、ブッタによる二つの
命題の間に生まれる「食」にまつわる三種三様の物語を、シューベルトの名曲「死と乙女」の美しい旋律にのせて綴られる。】
タイトルを見た瞬間、完全に目を奪われ
興味を惹かれ借りてみました。
食に関わるエピソードを3組の人間を軸に描き、食の大切さ必要さ虚しさを
様々な形で訴えかけてくる作品。
なかなか深い物が心に残りました。
特に、安定した職につかない同棲相手に
イライラしそれによるストレスから
過食症に陥ってしまっている女性の
お菓子の食べっぷりにこちらの方が
胸焼けしそうなくらいの迫真の・・・
食べっぷり。。笑
この作品は以下の映画賞でもなかなかの
高評価を得ているみたいです

第32回モスクワ国際映画祭NETPAC賞受賞。
第61回ベルリン国際映画祭Culinary Cinema部門招待作品。
私も、仕事で忙しい日が続くとついつい
食事を疎かにしてしまうタイプ。
時間がもったいなかったり・・・
簡単に済ませてしまったり・・・
食べるより寝たかったり・・・
反面、時間や心に余裕があったりすると
今度は食べる事が楽しかったり歓びに
変わったり。
食すことの意味なんて、なかなか考える
ものでもないけれど、こうして
ブッタの言葉を通して、映画を通じて
いざ考える機会を与えられると
普段「食」を余りに軽んじている自分が
なんだかとても情けなくなりました

食は大事ですよ。
食事一つで時にはその人間の
人と成りまで形成してしまうのだから!