二人目がプレ保育に行ったことをきっかけに、育児ノイローゼも楽になっていきました。

旦那さんの仕事が忙しい部署に変わったこともあり、体調もよくなっていきました。

 

その後、三人目を妊娠。また気分の落ち込みがはじまります。

安定期には、旦那さんの転勤にともなう引っ越しもあり、忙しさの中でストレスは溜まっていきました。

出産直前にも、育児に非協力的な旦那さんの態度が原因で大きなケンカ。

出産後、四か月で、私のストレスはピークに達しました。

 

今度こそ、怒らず、泣かず、落ち着いて話し合おうと思いました。

今までは、怒鳴ったり責めたりしていてお互いに冷静ではなかったからです。

 

しかし、結果は今までと何も変わらなかったのです。

 

私が家事育児を一人でこなすのは、さすがにもう無理であること。

協力してほしいと頼んだことは、あとでする、ではなくすぐにしてほしいこと。

辛さを共感してほしいことなどを、冷静に淡々と述べたつもりでしたが、彼の口から出てくるのは、自分の仕事の辛さのみでした。

私が言いたいことは、全く受け止めず、自分の愚痴を言い始めたのです。

 

「ちょっと待って、今は私の話を聞いて欲しいのだけど」と言うと、「何故お前だけなんだ」と返されました。私が話をしたくて切り出したのに、自分の話だけを聞いてもらえると、何故思えるのでしょうね?

私の頭の中は疑問符だらけでした。

ここで、初めて、この人は普通の人と少し違うのでは?と思ったのです。

 

そのあと、パソコンで「夫 人の気持ちがわからない」で検索し、アスペルガー症候群という名前を知りました。言ってはいけないことを言う、共感性がない、こだわりがある、友達が少ない、というところがあてはまるのではないかと思いました。しかし、いろいろ調べてみても、旦那さんにあてはまらないこともよくあります。

アスペルガーに対しては、半信半疑でした。

そのまま、漠然とした不安だけを抱えて、二年ほどが経ちました。

 

そのころ、私は月に一回ほど立てなくなるほどひどい偏頭痛に悩まされていました。

断乳をしてお酒を飲めるようになり、休肝日もなしで毎日飲み続けていたので、それが原因だろうと休肝日を設けるようにしましたが、それでも時々頭痛がしていました。

風邪もひきやすく、ワンシーズンに三回も39度の熱を出し寝込むようになりました。

いつも体がだるく、家事をするのもおっくうで、歩くのさえ一苦労する、といった状態でした。

 

産後、退院してすぐからバタバタと家事をしていたのが悪かったのか?

とにかく、自覚できるほど、体調が悪かったのです。でも、原因がよくわからない。

病院でリウマチの検査をしてもらったり、人間ドックで胃カメラを飲んだりしましたが、軽い胃炎以外なにもなかった。

 

そんなとき、たまたまカサンドラ症候群を目にしました。

体重の増減は以前ほどはないものの、偏頭痛と鬱のような症状。今の私と同じだ、と思いました。私は、カサンドラ状態ではないのか?と、初めてここで思い至ったわけです。

 

しかし、カサンドラはアスペルガーの配偶者がなるもの、と定義されていますので、彼がアスペルガーでなかったら、私もカサンドラではない、ということになります。

彼に「あなたはアスペルガー症候群かもしれないので、病院で検査してもらおう」などと言うことは全く現実的ではないです。

返事が99%予想できます。

「俺をきちがい扱いするのか!」「バカにするのもいいかげんにしろ!」「お前が病院に行ってそのまま入院して出てくるな!」etc.etc.…

 

だから、私は、いつまでもカサンドラかもしれない、配偶者なわけです。