結婚生活を送る上で、会話がちぐはぐだとか、子どもの面倒をあまり見てくれないとか、そういう小さなことは、主婦である私が我慢するなり努力するなりしてなんとかやってこれました。
…限界ではあったのですけど…
しかし、この春、どうしても夫婦で話し合わないといけないことが出てきました。
家の購入、そして義理両親との同居問題です。
うちの旦那さんは転勤族で、結婚して十何年で四回引っ越しをしています。
四回目で、旦那さんの実家の近くに転勤できたものですから、ここにいる間に家が建てられればいいね、と話していました。
最初は二世帯。それは私が困るからやめて欲しいと言うと、次に義理実家の隣の畑を義父が買い与えてくれる話になりました。私は、自分の住む土地は、自分たちで買いたいと言いました。旦那さんの答えは、「買ってくれると言うのだから、買ってもらえばいい。」
子供世帯の家を建てる土地を、親世帯が買う、ということが暗に何を意味するのか、彼には全くわからないですね。それは仕方がないことだと思います。
しかし、待てど暮らせど、土地購入の話は全く出てきませんでした。
そこで、私は彼に、義父の采配を待たずとも、自分たちで売土地を購入する努力をすべきではないかと提案しました。隣の畑にこだわらず、義実家の近隣で土地を探してはどうかと。
その話を持ちかけた時の、彼の反応は 激怒 でした。
「俺は長男だ!親の面倒を見るのが役目だ!同居はイヤ、二世帯はイヤ、やっと隣に一件家を建てることにしたのに、それもイヤか!どこまで離れればいいんだ!」
その時は、怒られると思ってなかったので動揺してあまり何も考えられなかったのですが、このセリフ、おかしなところだらけです。どこから突っ込んでいいのか、迷うほどに。
まず、ファーストステップがリフォームなしの完全同居だったということでしょうか?
そんなことが本当にできると思っていたのでしょうか?部屋も足りませんし、それなら何故三人目を熱望したのか?矛盾しているように思えて仕方ありません。
そして、私が提案したのは、同じ町内に売土地があったので、ここはどうか?と勧めたわけです。北海道に家を建てると言ったわけでも、外国に移住すると言ったわけでもありません。
いったいどこまで離れたのか?私にもわかりません。
そして、親の面倒をみる役目の長男は、転勤族ですので定年まで家には住めません。
誰が面倒を見るのでしょうか?それとも、お金を稼いで、私に実家奉公をさせれば自分が面倒をみていることになる、と本気で思っているのでしょうか?
そして、この春、旦那さんが義父から聞いてきた話です。
「義母さんがどうしても二世帯にしたいらしい。義父は反対だったが、義母さんに折れて二世帯にしてもよいということになった。来年になったら着工しなさい。」
この話を、ニコニコととても嬉しそうに私に話してくれました。
まずは絶句。どう反応していいものかわかりませんでしたね。
あ、この人はハッキリ言わなきゃダメだった、と気が付いて、怒らず、無表情を心掛けていいました。
「無理です。なぜなら、義父と上手くやっていく自信がないから。」
なぜ義父と上手くやっていけないのか?それはまたの機会に詳しく書こうと思いますが、簡単に言うと、旦那さんよりも人の気持ちがわからないトラブルメーカーだからです。
その答えは、「我慢してやってくれ!」でした。私の答えは「無理です。」「なんとかやってくれ!」「無理です。」
我慢して、なんとかやって、一生を棒に振れ、と私に命令しているのでしょうか?
これで誠心誠意頼み込んでいるつもりなのでしょうか?
その後の彼の反応は、絶望したように、もう無理だ…もう何もできない…とつぶやくのみでした。私も、どういう声をかけたらよいのかわからないので、何も言えませんでした。
一緒に暮らしていくのは、もう無理なのだなぁ…とぼんやり考えていました。
現在でも、この問題は解決していません。
しかし、私には彼の転勤先についていく選択肢はもうありません。
どう転んでも、別居です。
今でも、本当にそれでいいのか、子どもたちにとってそれでもいいのか、悩んでいます。
でも、私も一人の人間です。意志を持つ権利はあるはずです。
文章に書くと、結論はいつも一緒です。別居するしかない。
固い意志と、強い精神力が必要です。