1129日は、育徳コミュニティーセンター子どもの家で夜の「おしゃべり会」を開催しました。昼間お仕事をされている方にも参加していただけるように、昨年に引き続き、午後7時から830分まで行いました。ファシリテーターは育徳園の吉田さんにお願いしました。

 

土曜日の「おしゃべり会」にも時々参加されている方が来られて、中3のお子さんの近況についてうれしい報告をしてくださいました。中学生になってから約2年間不登校気味だったのが、今では毎日学校へ行って友だちの話もよくしてくれるそうです。表情も明るくなって進学する高校も決まり、また、将来の夢も語ってくれるようになったとお母さんはうれしそうにお話されていました。お子さんのことを心から大切に思っておられる様子が伝わってきました。夫婦や親子の関係についてもお話がありました。

 

お母さんは、子どもの不登校を経験していない人は、うわべや自分の経験だけでものを言うので、その言葉に傷ついたともおっしゃっていました。また、吉田さんの方からは、他人にはわかったようなことばをかけても、いざ家族のことになると差別したり辛くあたったりする人がいるというお話がありました。家族を差別しない人は、家の外でも本当に差別しない人であるとも。家族からも差別されたり理解してもらえないのは本当に辛いですよね。私たち支援をさせてもらっている側としても考えさせられることばでした。

 

吉田さんは、10年前に東京のフリースクールに通う子どもたちが作った「不登校の子どもの権利宣言」の記事を持って来てくださいました。私たちも、自分たちの常識にとらわれた独断や押し付けで寄り添った気になっていないか、もっと子どもの声に耳を傾け、この「権利宣言」の言葉を頭の片隅におきながら子どもたちと関わっていきたいなぁと感じました。

 

吉田さん、夜遅くに出席してくださった保護者の方、ありがとうございました。1214日(土)はいつも通り阿倍野区社会福祉協議会で「おしゃべり会」を開催します。皆さまのご参加をお待ちしています。

 

尚、12月の「おしゃべり会」の後、午後2時よりお餅つき大会を開催します。ご都合がつけば参加してくださるとうれしいです。