子供のころ、将来の夢はなんでしたか?
お嫁さん、学校の先生、お花屋さん・・・

女子の皆様。

「なぜ女は昇進を拒むのか」という本をご存知でしょうか?

原題は「The Sexual Paradox: Men, Women, and the Real Gender Gap」

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学生時代に成績優秀な学生は女性に多い。
一方で、社会で大成するのは圧倒的に男性が多い。
これは本当に性差別の結果なのか?

著者は、発達心理学者・臨床心理士です。
「性差は存在しない」と無視するのではなく、
男女が「違う」ことを理解することが重要とする視点から、
男女を全く同じように扱う事が平等だという考え方に疑問を投げかけています。

男女間には生物学的な差あり、
それが価値観や志向の違いをもたらしているという仮説を
著者は、科学的知見と社会的事例を基に検討しています。

たとえば、
女性は金銭的報酬や社会的地位より、
内発的報酬や自立性を重視する傾向がある。
内発的報酬とは、仕事自体の充実感や成長実感といった「やりがい」や、
社会貢献などから得られる精神的な報酬のこと。
外発的報酬である給与や昇進といった「キャリア」に直接結びつく報酬によって、
必ずしも女性は幸福感を得られない・・・・。

その結果、
有能で実績のある女性が自ら職を捨てるケースが少なくない、
と著者は、報告しています。

著者は決して、
男女を外発的報酬で差別して良いと述べているわけではありません。

現存する多くの制度・慣行が男性中心社会の価値観から生まれたものであり、
「女性は男性になりたいわけではない!」
「女性は父親になりたいわけではない!」
のです。

著者は問題提起しています。
---「社会で活躍したければ男性のように働きなさい。」という体制は無理がある。
---現状の社会体制では、処遇の差をなくすだけが平等だとはいえないのではないか。
---性差を超えて、人には個性がある。その個性を尊重した社会を模索すべきなのではないか?
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ワークライフバランスに悩む女性の心理を理解するうえで興味深い内容であるとともに、
性差を超えて個性が生かされる働き方について、考えさせられる1冊と思われました。

とはいえ、
現状の社会体制に生きている私たちは、
自分自身のため、家族のため、今ある選択肢の中から選ぶよりほかありません。

未来を生きる人たちには、選択肢が広くなっていることを願い、
子供たちの未来に、少しでも困難が減っているようにと祈り、
そして、
私たちは、彼ら・彼女らにどんな後姿を見せたらよいのかも、考えながら・・・・・