実家で昔のドラマのVHSを発見
97年にフジテレビで放送されていた『ミセスシンデレラ』というドラマのVHSを見つけた~
うちの母がめちゃくちゃはまってたドラマです。
レンタル落ちで中古屋で買ったんだ思うんだけどだいぶ前の事で覚えてない
薬師丸ひろ子さんが主演で、相手役にはあの内野聖陽さんが出てるんですよ。
まだ余りTVに出てない頃の内野さんで、確か30歳・・・か、まだ20代だったような気がします。
朝ドラの次ぐらいに出たんじゃないかな。
今より細く、すらっとしていて爽やかな二枚目青年役を演じていました。
俳優としては好きな俳優さんの1人です。
ちょっと私生活は頂けませんが・・・
内容は不倫でしたが凄く素敵なラブストーリーだった。
(ネタバレだよん)
結婚6年目の主婦、香山みずほを演じるのは薬師丸ひろ子さん。
子はおらず、夫は仕事人間で浮気をしていて家庭を顧みない旦那は杉本哲太さん。
そんな夫の姑と同居、姑は子供ができないのはみずほのせいだと攻める嫌味ったらしい姑・・・また2人目妊娠中の小姑も何かに付けて実家に帰ってきてこれまた嫌味ったらしい
弟が結婚しても嫌な小姑にだけはならないでおこうと思っちゃった。
姑にこき使われるまるでシンデレラ(灰かぶり)のような生活を送っていたみずほ。
ある日、赤ちゃんが乗ったベビーカーが坂を猛スピードで下っていきます。
それを追って必死で走り、なんとか赤ちゃんを助けたみずほでしたが左手に怪我をしてしまい、絆創膏を貼るために結婚指輪外します。
そして同じ日、大切に飼っていた白い文鳥チロを自分のミスで逃がしてしまいます、落胆するみずほ・・・。
数日後、公園で聞き覚えのある鳥の鳴き声にみずほは驚くんですよね~、ベンチに座っていた青年の手に文鳥のチロがいたんです。
青年に声をかけるみずほ、青年はチロに懐かれ、餌をやっていたそう。
青年はみずほに「1人でさみしかったんだよ、パートナーを探して飛び立ったんじゃないのかな?」と言ってもう1羽の文鳥をみずほにプレゼントします。
文鳥と餌代を払うから住所を教えて欲しいというみずほに「住所不定」と言う青年。
「オーケストラ、お好きですか?」そう言って青年は1枚のクラシックコンサートのチケットをみずほに手渡します。
「お金はその時に」青年は自転車に乗って立ち去りました。
一度はチケットを破ったみずほだったんですが旦那さんと一悶着ありオーケストラのコンサートに行く事にします。
服を準備していたみずほだったんですが、コンサートに行く前に姑から大量のアイロンがけを頼まれ、そのアイロンがけをしているうちに姑のネコが準備していた服にオシッコをしてしまいます。
そのせいで選んだ服はウエスト部分にリボンが付いたかわいいワンピースになってしまったんです。
名前も知らない青年に会えると思いコンサートに行ったみずほだったんですが隣に座っていたのは全然知らないおじさん。
ガックリするみずほ、そのうちステージが開き、拍手の中を歩いてくる指揮者。
指揮者を見た瞬間、みずほは自分の目を疑う!壇上に立っているのは文鳥を買ってくれた青年じゃないですか
客席にいるみずほを見つけて微笑む青年。
青年の正体は若き作曲家、堀井光だったのです。
ベタやなぁ~
演奏が終わり帰路につくみずほの耳に文鳥の鳴き声の空耳と、そして駆けてくる足音が・・・振り返ると光が手を振りかけてくる。
息を切らし「もし、さみしい思いをさてしまったらごめん」という光・・・・。
テイルコートを着こなした内野さんがかっこいいんだよ
みずほを食事に誘う光。
光のエスコートで食事に向かうシーンはまるで王子様とシンデレラです。
曲の感想を聞く光にみずほは感じたままに「まるで空飛ぶ絨毯に乗っているみたいだった」と言い、思うまま、感じるまま、感情豊かな感想を言うみずほを光はダンスに誘います。
そこで光はみずほに名前を聞き、そして「明日にでも赤い薔薇の花束を持ってお迎えに上がりたいのですがよろしいでしょうか?」ってね聞くんです
言われてぇ~な・・・。
この時、光はみずほを独身だと思ってるんですよね。
怪我で指輪を外しているし、ネコのせいで着ているワンピースはかなり若い子向けのものだったしね。
でも、みずほは「私、結婚しているんです」と光に打ち明けます、驚く光。
「奥さんとか、おばさんとか、お前とかじゃなくて君って言ってもらえるのも久しぶりで」「夢みたいな時間を終わらせたくなくて」「ごめんなさい黙ってて」そう言ってみずほは餌代と文鳥代を置いてレストランを走って出ていきます。
その背を光は見つめます。
追えよ、王子!
夢のような時間が終わり魔法が解けたみずほは普通の主婦に戻ります。
大根を2本買い、重い買物袋を持って必死で階段を上がるみずほ。
鍵を開け部屋に入るとそこには、部屋一面に置かれた赤い薔薇
メッセージカードには『空飛ぶ絨毯に乗っていつかお迎えに上がります 光』と書かれていたんだ~。
こういう事、一度でもいいから言われたい、困るのわかってるけど部屋一杯の赤い薔薇もらいたい
みずほの事を好きになった王子はこっからみずほに猛烈にアプローチしまくります。
人妻なのに・・・きっと光の一目ぼれだったんでしょうね、まぁみずほの行くところ行くところに現われたり、家に電話したりと若干ストーカーちっくですが。
みずほの為だけにオーケストラを聞かせたり、元気を出させる為に作曲したり、オペラを見に行ったり、誕生日に作曲した曲を送ったり。
雨の中のキスシーンとか、光の台詞が女の子を喜ばせる台詞ばかりで一人でキャーキャー言ってました・・・
不倫ですが恋人になった2人、みずほは多分・・・光の子供を妊娠してしまう。
2人で駆け落ちしようとするんですかがちょっとした行き違いでできなくなり、みずほに振られたと思った光が事故にあい音楽家にとっては致命的な事件がおこったり、結局は海外で治療を受け治るんだけどね。
そしてみずほの旦那さんはみずほの為に身を引く決心をしてみずほを凱旋帰国した光の元に送ります。
そして光はというと、そんなみずほの旦那さんと会って話し合います。
『みずほが大切に思っている家族と生木を剥がすように別れさせたくない』と言い『みずほの事をどう思っている』のか訪ねます。
旦那さんはみずほさんについて語った後、『亭主が妻を思う程度だよ』とぶっきらぼうに言います。
そんな旦那さんに『みずほを幸せにする』と光は約束し、みずほにプロポーズします。
またこのプロポーズがかっこいい
オーケストラと共にピアノを引く光、そしてバルコニーに出てきたみずほに指輪の入った箱を投げ「結婚しよう」だよ。
ちなみにうちら夫婦はプロポーズなし、若干愚痴入ってるな・・・・。
でも、2人は結局結ばれる事はなくみずほは旦那さんとやり直すという事になりました。
みずほの旦那さん、最初は家庭をかえりみない旦那さんだったんですが、みずほが光と恋に落ちたのは家庭をかえりみない自分のせいだと責め、みずほがいなくなって初めてみずほが自分にどんな必要な人だったのか気づきます。
怪我をし動けなくなった姑も散々いびり、罵った自分を献身的に支えるみずほに心打たれ今までの仕打ちを後悔します。
結局、誰1人として嫌な人はいない、ただ思いやりが足りなかっただけという感じです。
そして、旦那さんは1人で生きていくと決意したみずほを迎えにイタリアに行きます。
下手くそなクラリネットで『こんにちは赤ちゃん』を吹いて「お腹の子供は俺の子だ!DNAとかそんな事関係ない!」「戻ってこい!」と・・・。
本当の王子様はすぐそばにいたんですね~
数年後、学芸会で指揮棒をふる1人の少年、みずほが産んだ男の子。
そして光のそばでピアノを引く1人の少女、光の娘。
別々の道で2人は幸せになっていた。っていう終わり方でした。
このドラマの主演、山口智子さん、光役は藤井フミヤさんだったといううわさを聞いた事があるんですがこれもこれで見て見たいなぁと思っちゃった。
後、このビデオを見ながら私がきゃんきゃん言ってるとうちの旦那が拗ね始める始末。
『ど~せ俺はカッコ良くないよ・・・』『薔薇の花束なんてあげたことねぇよ』と言いながら台所の隅っこでタバコをふかしてました。
『ドラマだっつーのフィクションだって―の
別に不倫したいわけじゃないし
』
その話しをするとパートのおばちゃんは『現実にあんな男前、転がってないわ~(爆笑)』と言いながら大爆笑してました。
確かに転がってないよね~、こんな王子様みたいな人