小学生のときに中学生の役だったから
アドリブで「算数」と言っちゃって(笑)
――先日公開された映画「嘘を愛する女」で女優デビューとなりました。初めての撮影現場で驚いたことはありました?
「あまりなかったです。テレビでも撮影現場に人がいっぱいいるのは見ていたので、だいたい想像していて『やっぱりすごく人がいるな』という感じでした。緊張はしましたけど」。
――音生さんはお母さんと暮らしている役で、喧嘩別れ的に離婚したお父さんと久しぶりに会うシーンがありました。
「私のお父さんはやさしくて、役のお父さんとは正反対なので、私も全然冷たくはしないんですけど、役ではちょっと冷たい感じにするのが難しいなと思いました」。
――演じる上で考えたことはありました?
「今まで家族に何があったか想像したり、役の性格を自分で考えて書き出してみたりしました」。
――うまくいかなかったことはありませんでした?
「お母さんと洗濯物を干しながら話すシーンは全部アドリブだったんですね。でも演技をすることが初めてで、全然言葉が浮かばなくて……。『学校のことを話せばいいかな』と思ったんですけど、そのときはまだ小学生で、役は中学生だったのに『算数が』と言っちゃう失敗がありました(笑)」。
――実際にお母さんのお手伝いはしてます?
「たまにするくらいです。言われたらするタイプです(笑)」。
――あまりご両親に怒られることはなく?
「部屋を片付けてなかったり、早く寝なかったり、スマホをずっといじっていたりすると怒られるときもあります」。
――学校ではどんなキャラなんですか?
「友だちには『天然』と言われます(笑)」。
――何かやらかして?
「テストの点数がみんなより悪かったり、体操服を裏返しとか反対に着ちゃったり、忘れ物をいっぱいします(笑)」。
――どんな忘れ物をしたんですか?
「運動会の日に体操服を忘れました(笑)。学校に行って、昼から運動会だったんですけど、体操服の袋の中身を見たら、夏なのに冬の体操服しか入ってなくて……。みんなは夏の服でやるから、お母さんに持ってきてもらいました(笑)」。
――中学校に入って、楽しかったことはありました?
「3年生の卒業記念の音楽会でクラスで合唱をするので、優勝したいです! 私はソプラノのリーダーになったんですけど、音楽が好きなので、みんなで歌うのは楽しいです」。
――「りぼん」のりぼんガールとしても活動中ですが、自分が載ってる本を見るのは、どんな気分ですか?
「賞をもらう前から『りぼん』を読んでいたので、『本当に自分が載ってる~』みたいな不思議な感じです。『“りぼん”の読者さんもこのページを見てくれてるのかな?』って思いました。私の学校でも読んでる人がいっぱいいて『出てたよね?』と言ってくれたり、私の出る月だけ買ってくれる人もいます」。
――今日の撮影でも、もうカメラ慣れしている感じがしました。
「撮ってもらうのは楽しいですけど、最初はポージングにちょっと困りました。体を横に傾けるとか大胆な動きができなくて、小さいポーズになっちゃったりしてました」。
――表情が固まっちゃったりも?
「それはカメラマンさんが笑わせてくれたりして、自然な笑顔ができました」。
――東京にもよく来るようになりました?
「月に1回くらいですね」。
――原宿とかに遊びに行ったりも?
「それはしてないです。あまり時間がなくて。でも、『東宝シンデレラ』の合宿審査のあと、東京観光をしました」。
――やっぱり愛媛とはだいぶ違いますか?
「はい。ビルが高いし、お店で売ってるものも多くて。原宿みたいなところは愛媛にはないので、『すごいな。かわいいな』と思いました」。
――何か買ったりもしたんですか?
「服とか雑貨を買って帰りました。あと、秋葉原のアニメイトにも行ったんですけど、愛媛のアニメイトとは大きさが全然違って、グッズをいっぱい買ってきました。『ラブライブ!』の聖地の神田明神にも行きました」。
――今年は仕事で東京に出てくることも増えそうですね。
「まだ映画1本と『りぼん』の撮影だけなので、これからはいろいろなドラマや映画に出たいです。シリアスなのもコメディもやってみたいです」。
――コメディもやりたいと。
「はい。観ていて楽しいので、自分でもやってみたいなと思ってます」。
――天然キャラが活かせるかも?
「そうかもしれないです(笑)」。