AI-CD βさんには人間味がある

──先ほどアンナさんがAI-CD β“さんと呼んだのが印象的でした。

アンナ 最初は人工知能を見るのも初めてだったし、見た目も怖いと思ってたんですけど、撮影の現場とかレコーディング現場とか、けっこういろんなところでAI-CD βさんが見守っててくれて。そうやって現場を共にする内に愛着が湧いてくるんです。

ユーナ AI-CD βさんと一緒に撮影する現場もあったんですけど、機械なのに調子がいいときと悪いときがあったりして、なんとなく人間味があるんですよ。手の動きもかわいいし。

アンナ “さん”付けなのはもちろんディレクターさんだからです。ディレクターさんを呼び捨てにはできないですから!

ヒマワリ AIっていうものに対する考え方が変わった気がします。もともと何も知らないときはAIの指示で映像や曲を作るのかなって、なんとなくボンヤリ受け入れてた部分はあるんですけど、いろいろ形になっていく内に「AIだってきっといろんな計算をして私たちに指示を出してくれてるんだ」ってことに改めて気付けて。今ではAI-CD βさんのことを信頼してます。

 

 

私たちの中にも狩猟本能はあった

──実際に曲がない中でのMV撮影はいかがでしたか?(参照:マジカル・パンチライン、楽曲のないMV”公開)

リーナ 曲がない中でダンスを撮るって言うのが難しかったですね。クリック音だけは聴きながら撮影をしたんですけど、曲がわからないとどういう表情で踊っていいかもわからないし……。

ユーナ でも「狩猟本能」って言うキーワードは、もしかしたらメンバーに備わっていたのかもなって撮影中に思いました。特にアンナが……(笑)。

アンナ うわー!? それ言っちゃう?

ユーナ 「見えない何かを追いかけてください」って言われて撮影するシーンがあったんですけど、アンナは意識しすぎて撮影中「シィー……シィー……」って息が漏れてたんですよ。

一同 (笑)。

アンナ もうね、入り込んでました。でも映像になって観てみたら、メンバーみんな本当に何かを追いかけている姿が様になってて。私たちの中にも狩猟本能ってあったんだなあって思いました。

ユーナ でもこうやって演技に入り込めたって言うのは、もしかしたら曲がなかったからかもしれないよね?

 

 

ヒマワリ うん。

アンナ 曲がないままMVを撮るって経験が、私たちの新しい一面を引き出してくれた可能性はありますね。本当に新鮮な経験をさせてもらいました。