岩田剛典、サスペンス挑戦で新境地 中村文則『去年の冬、きみと別れ』映画化

EXILE/三代目 J Soul Brothersの岩田剛典が、芥川賞作家・中村文則氏の小説を実写映画化する『去年の冬、きみと別れ』(2018年春公開)に主演することが31日、わかった。謎の焼死事件の真相を追う、新進気鋭のルポライター役。同作で本格サスペンス映画に初挑戦する岩田は「この作品できっと観た事のない俳優としての新たな姿を見せられると感じています」と、新境地開拓に自信をにじませた。


 新進気鋭のルポライター・耶雲恭介(岩田)。彼女との結婚を間近に控え、本の出版を目指す彼が目を付けたのは、不可解な謎が残る、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件と、その事件の容疑者である天才写真家・木原坂雄大だった。その真相に近づくにつれ、いつの間にか彼は、抜けることのできない深みにはまっていく――。

 雲の婚約者である松田百合子役で山本美月、

耶雲が事件の取材ルポタージュの提案をする週刊誌・編集者の小林良樹役で北村一輝が出演。耶雲の取材対象者であり、事件の被告である世界的フォトグラファー・木原坂雄大を斎藤工、雄大の姉で、弟を事件からかばう木原坂朱里を浅見れいなが演じる。

 監督は、『犯人に告ぐ』(07年)、『脳男』(13年)、『グラスホッパー』(15年)を手がけた瀧本智行氏。脚本は『デスノート』前後篇(06年)や『BECK』(10年)の大石哲也氏が務め、原作者の中村氏も「映像化不可能と言われていたミステリーですが、脚本を読んだ時に『この手があったか!』と感心してしまいました。大変楽しみにしています」と期待している。

 オファーを受けて、岩田は「大変なお話をいただいてしまったなと率直に感じました。これだけ重厚感のある作品にまだ出会っていなかったというのもありますし、この役を演じることは自身にとってはチャレンジですが、その分得るものも大きいと感じ、オファーを受けさせていただきました」とコメント。

 「全てを賭けて臨まないと演じられないと感じるくらい、複雑かつやり甲斐のある役どころなので、とにかく没頭して撮影に臨んでいきたいなと思います」と意気込み、「自分にとって挑戦でもある難しい役柄ではありますが、皆さんに楽しんでいただける作品になるよう、この猛暑の暑さに負けないくらい熱く、燃えていきたいと思います」と熱演を誓った。

 撮影は72日、関東近郊でクランクイン、8月中旬にクランクアップ予定