まぁそんな感じで合格したマジカル・パンチラインですが、なんとメンバーは「見習いの魔法使い」というコンセプトでした。

小山 はい。驚きました。「制服とか着て歌って踊るのかな?」って思ってたら違いました。でも、『ハリーポッター』みたいな魔法とか異世界系のお話が結構好きだったので、すごく嬉しかったです。

でも、人って13歳くらいまで「もしかしたら自分は魔法が使えるんじゃないだろうか?」って、ギリギリ信じてたりしますもんね。

小山 そうですか? 私は小学5年生くらいには信じなくなりました。サンタがいないことに気付いたのもその頃です。

おぉ。それって誰かに「サンタは親なんだよ」って教わったんですか?

小山 最初は友達から聞きました。最初は「いやいや、サンタが親だなんて、絶対に嘘でしょ」って思ってたんですよ。でも、「クリスマスの夜、空飛んで移動?」とかいろいろおかしなことが出てきて。毎年サンタさんに欲しいものを事前に書いて、寝るところに貼ってたんですけど、手紙が戻って来たこともあるんです。でも、ハートの画用紙に日本語で書いてあって。「なんで日本語なんだろう?」って思いましたし。

いろんな推理が働いてきたんですね。

小山 で、5年生の時、お母さんに「本当はママがサンタさんだよね」って言ったんですよ。そしたら「じゃあ、これからはプレゼントなしね」って言われて。やってしまったー!(笑) 言わなきゃよかったー!

完全なヤブヘビでしたね(笑) じゃあ、次の年からはプレゼントはなしに?

小山 いや、なんか直接、お小遣いをもらうようになりました。

現実的な対応!(笑)

小山 夢はなくなりました。考えてみると、お姉ちゃんの元へは、随分前からサンタさんが来てなかったんですよ。たぶん、私よりもっと早い段階でサンタさんの正体に気付いて、お小遣いをもらってたんだと思います。私には言うなって。

なんか口止め料みたいですね(笑)。

小山 でも、「気付いたことを簡単に口に出してはいけなんだ」ってことを学びましたね。

いいですね!(笑) 世の中の真実に気付いても、口にしてはいけない、と。

小山 そうです。真実は口にしては絶対にいけないんです。ショックでしたから。毎年、ベッドの下にプレゼントが置いてあるんですけど、真実を口にしちゃった次からは、起きた時にプレゼントがないんですよ。で、起きてリビングに行ったらお母さんから「はい、お小遣い。好きなもの買いな」って。現実を知りましたね。