この人しかいない!という人に出会ってしまったら…

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──そんな向井さんの演じる進とのシーンがメインとなります。彼に惹かれていく役柄ですが、薫は進のどんなところに惹かれたんだと思いますか?
【山本】 真面目さ、真っ直ぐさです。髪の毛とか寝癖でボサボサだけど(笑)、よく見ると服装はお洒落だし、仕事に対しては前向きだし、ブレていないし、素敵ですよね。私自身もこういう男性、キライじゃないです。ただ、お姉ちゃんと仲が良すぎて自分の入る隙間はなさそう……。だから、進さんの前の彼女の気持ちも分かります。

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──なかなかアプローチしてくれないですしね(笑)。
【山本】 そう! やっぱり男性からアプローチしてほしいですよね。でも、岡野さんは自分からアプローチしている、それがすごいんです。きっと岡野さんにとって進さんはかなりストライクなタイプだったんだろうなって。私は自分からは動けないので、私と進さんとだといつまでたっても何も始まらないと思う(笑)。多少の“あなたのこと気になっています”アピールはしますけど、メールの返信がこなくなったら、それ以上は動けないです。

──それも少し意外です。山本さん、積極的なタイプだと思っていました。
【山本】 この人しかいない! という人に出会ってしまったら分からないですけど(笑)。

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──その“この人しかいない!”という理想像とは? 
【山本】 具体的にこういう人、とはうまく言えないんですけど、大好きな漫画のキャラクターが理想すぎて、この前も彼が夢に出てきたほど。『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックというキャラクターがすごく好きで、彼以上に好きになった人(男性)はいないし、これから先も現れる気がしないんです……。

──それは、けっこう問題ですね。 
【山本】 そう、問題なんです(苦笑)。

──(笑)エドワード・エルリックを超える人が現れたら、またお話聞かせてください。先ほど姉弟の仲が良すぎと言っていた小野寺姉弟についてはどんな印象を持ちましたか? 
【山本】 似ていないけれど似ていて、でこぼこな感じがかわいい2人だなって。私は姉妹で妹がいるんですけど、仲の良さは小野寺の姉弟ほどではないので、素敵な関係だと思いました。とにかく、片桐さんと向井さんの演じる小野寺の姉弟はすでにしっかりと出来上がっていて、現場でも本当に“そのまま”な姉弟という感じでした。とくに、片桐さんの演じるより子さんはほんとうにチャーミング! 現場でより子さんの笑顔を見ているだけでこちらも笑顔になるんです。

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私にとってとても大切な時間


──薫のふんわりとした雰囲気も観客を笑顔にすると思います。また、キャラクターの衣裳も個性的でしたが、モデルとしても活躍する山本さんからみて今回の衣裳の感想は? 
【山本】 いま『CanCam』のモデルをやらせていただいているんですけど、今回の岡野さんの衣裳は『CanCam』とは真逆! こんなに身体のラインがでない格好は初めてで新鮮でした。なので、完成した映画には、いままで見たことのない自分がスクリーンのなかにいましたね。

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──それも見どころですね。小野寺姉弟の衣裳はどうでしたか? 
【山本】 ゆるいのにお洒落なんですよね。片桐さんと向井さんだからハマっているというのもあると思うんですが、片桐さんのベストの着こなし方が素敵すぎ! すごくお似合いでした。

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──この映画のヒロインを演じたことで、今後も女優としての活動の場がますます増えそうですが、山本さんにとっての演じるおもしろさとは? 
【山本】 女優のお仕事を始めるずっと前、高校生の頃「すごく退屈だな」って思っていた時期があったんです。朝起きて、学校に行って、部活をして、帰ってきたら受験勉強をして……という同じ事の繰り返しだったんで。でも、モデルや女優のお仕事をするようになって、役を通していろんな人の人生におじゃますることができることの楽しさを知りました。いまそれがすごく楽しいです。

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──そのなかで、悩んだり壁にぶつかったりすることは? 
【山本】 よくあります。でも、大好きな友だちと一緒にいるだけで元気になります。友だちと会う時間は私にとってとても大切な時間です。あとはポメラニアンを飼っていて、いつも愛犬に癒されています(笑)。 

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