■胸キュンが止まらない二人の関係
Q:本作には、女子中高生たちの「こんな恋してみたいな」という夢や希望がたくさん詰まっていると思うのですが、お二人が一番キュンとしたシーンはどこですか?
山本:やっぱり教卓の下でキスをするところですね! でも、美麗先生(水川あさみ)がゆにとハルカ先生にヤキモチを焼くのがかわいいなと思って、そういうところにもキュンキュンしました。
小松:わたしは、砂浜で後ろからギュッとされて「結婚しよう」と言われるところが、キラキラしていて、ベタだけどすごくいいなと思いました。恥ずかしいけど、ベタが一番いいんだなと思って、「わたしもされたい!」と思いました(笑)。
Q:そのシーンを実際に演じているわけですが……。
小松:あの時は、「海が荒れてるな……」って思っていたんですよね(笑)。
山本:ええっ!?
小松:すごく荒れていたんですよ! 「風、強いな。大丈夫かな……」って思っていました(笑)。
Q:あまり堪能する感じではなかったんですね(笑)。
小松:あっでも、後ろからギュッとされたときは「ハッ!」となりました。ただ山下さんはわたしの後ろにいるので、来るタイミングがわからないんです。だから、「来るのか? 来ないのか? いつなんだ!」とドキドキしていました(笑)。
Q:本作は、「大嫌いだけど、大好き」というセリフに代表されるように、恋愛中の心の葛藤が丁寧に描かれているのも魅力の一つだと思うのですが、お二人が思う本作の魅力はどこですか?
山本:「大嫌いだけど、大好き。両方あるのが本物の恋なんだ」(ナミのセリフを復唱して……)でも、本当にそうですよね。『近キョリ恋愛』の世界って、「こうあったらいいな」という要素が強いので、「あっわかる、わかる!」と共感するよりも、「いいな~。もしわたしがゆにだったら……」と憧れる映画だと思うんです。そういうところがいいなと思いますね。
小松:わたしは、なさそうでありそうなところかなと思います。お姫様抱っこや“壁ドン”は漫画っぽいなと思うんですけど、好きという気持ちはみんな感情のままに伝えたいものだと思うし、実際に教え子と結婚する人もいるから、教師と生徒の恋も現実にあると思うし。それが映画ではすごくキレイに描かれているから、胸キュンが止まらないですけど、二人の関係はリアルだと思います。