昨年10月から12月まで放送されていた嵐の櫻井翔と北川景子共演のテレビドラマ「謎解きはディナーのあとで」の映画化が発表された。シリーズ初の海外ロケとなるシンガポール、アジア最大の豪華客船「スーパースター・ヴァーゴ号」での撮影を敢行。完全オリジナルストーリーで、スケールアップしたミステリーに挑む。
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 第1作183万部、第2作93万部の売り上げ(2012年5月現在)を誇り、2011年の年間ベストセラーとなった東川篤哉の著書「謎解きはディナーのあとで」。事件の概要を聞いただけで事件を解決に導いてしまう毒舌執事・影山を櫻井、世界的な財閥の令嬢である新人刑事・宝生麗子を北川が演じ、最高視聴率18.1%の高視聴率をマークしていた。
 
 今回の映画化決定について櫻井は「連続ドラマ、SPドラマを経ての映画化と、再び影山を演じられること、一つの役を長く、何度も演じられる機会は多くはないため、とてもうれしく思っております」。一方の北川は、本作が初めてのテレビドラマからの映画化作品への参加。「スタッフの方々と再会し、作品に帰って来た! という感じです。たくさんの人に愛された作品(ドラマ)だったんだなと実感しました」と喜びをあらわにしている。
 
 櫻井は、シリーズ初の海外ロケについて、「ずっと行きたいと思っていたシンガポールでの撮影。そして豪華客船での撮影と、仕事とはいえ、胸を踊らせています(笑)」と気合十分。撮影はすでにクランクインしており、「子どもから大人まで楽しめるエンタテイメント作品になると思いますので、ご期待いただけたら、ありがたき幸せ」(櫻井)。「もともとの良さは活かしつつ、映画として新しい風が吹き込まれる気がします! スケールアップした『謎解き』をぜひ楽しみにしていてください」(北川)とそれぞれ意気込みを語っている。
 
 映画版には、麗子の上司である刑事・風祭京一郎を演じていた椎名桔平に加え、豪華客船の客室支配人役で中村雅俊、船内のステージシンガー役で桜庭ななみ、船長役で鹿賀丈史、福引で乗船チケットを手に入れた下町の珍客役で宮沢りえ、映画監督役で竹中直人、船の見習いコック役で要潤、ギャンブル好きな社長役で生瀬勝久が出演。監督、脚本、音楽には、テレビドラマ版から引き続き、土方政人、黒岩勉、菅野祐悟が続投。5月31日にクランクインし、7月末のクランクアップを目指し、現在撮影を行っている。
 
 原作者の東川が、「(影山、麗子、風祭警部のキャラクターが、)よりいっそう印象深く親しみやすいものとして、多くの人々に浸透したように思います」とお墨付きを与えるテレビドラマの映画化。東川は映画版についても、「お馴染みの三人がどのような形でスクリーンを駆け回ることになるか、とても楽しみです」と期待のコメントを寄せている。 
映画『謎解きはディナーのあとで』は2013年公開予定