フリードのブログ「パフュームの楽書き」-kei52
 8月29日、神戸のワールド記念ホールで開催された

第17回「神戸コレクション2010 AUTUMN / WINTER」で

女優の北川景子が製作中の映画『パラダイス・キス』の

主人公、早坂紫(ゆかり)としてランウェイに登場、

トップモデルになった紫がランウェイを歩くという映画の

クライマックスシーンの撮影をリハーサルなしのぶっつけ

本番で行った。この撮影のために用意されたカメラは

11台で、撮り直しなしの一発本番勝負という状況での

撮影となった。

 北川はスペシャルシークレットゲストとして登場し、

神戸コレクションの大トリを飾った。突然の「トップモデル」

の登場に約1万人の観客は驚き、会場中に悲鳴とも

言える大歓声が響き渡った。

 ショーの前は「リハーサルもなく、歩く高さと距離が

わからないので、少し不安ですが、撮影の合間に

(ウォーキングの)練習をしたりしているので、今日は

楽しんで歩けたらなと思います」と語っていた北川。

ステージのモニターに「Paradise Kiss」の文字が映し出され、

スモークと共に北川が現れると会場は熱狂のうずに

巻き込まれた。
 北川はフリルとレースの黒いドレスで登場、かわいらしさ

と挑発的な小悪魔っぽさを感じさせる衣装で堂々と

ランウェイを歩いた。この衣装もこの日のために作られた、

Filange by L'EST ROSE(フィランジェバイレストローズ)の

もの。さすが元モデルだけあってランウェイを歩く姿は

トップモデルそのものだった。本番のファッションショーでの

撮影ということもあって撮り直しもリハーサルもないという、

全身全霊でショーに臨んだ北川の表情には凛(りん)とした

強さも感じさせた。

 ショーを終えた北川は「あっという間でお客さんの盛り

がりもわからなかった」「こんな経験は初めてで緊張感が

たまらないです。これがどんなシーンになるのか、

スクリーンで観るのが楽しみです。コレクションも(今回の

撮影に)協力してくれたので良い作品にしたいです」と

コメント。

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 最後にサプライズでトップモデル登場という最高の

盛り上がりを見せてコレクションは終了した。

「神戸コレクション」は2002年の初開催以来、今年で9年目

17回を迎えるリアルクローズファッションイベントの先駆けと

なったファッションフェスタ。今年のテーマは「ファミリー」

そして「ラブ&スマイルで、超えてゆけ。」がメッセージで、

約100人のモデルが出場した。9月5日には東京公演が

行われる。

 映画『パラダイス・キス』は映画『NANA』などの原作で

知られる矢沢あいの累計発行部数600万部突破の同名

人気コミックの実写映画版。進学校に通う優等生の紫が、

ファッション業界を目指す仲間たちとの友情や恋愛を

通じて、悩みながらも自分の道を見つけてゆく姿を描く。

映画オリジナルのラストと共に北川(紫)の相手役を

向井理が小泉譲二の役で演じることでも注目大の作品。

また、独特なファッション性と感性が光る矢沢あいの

世界観がどう実写化され、展開していくのかも矢沢ファンに

とっては見逃せないポイント。