ガッキー、英語猛特訓で

バイリンガ~ルに!

 女優、新垣結衣(21)が主演映画「ハナミズキ」(8月21日

公開、土井裕泰監督)の米ニューヨークロケを撮了した。

初めて米国本土に上陸したガッキーは、苦手だった英語を

猛特訓して2分半ノンストップのセリフをこなすなど、新境地を

開拓。「人としても、貴重な経験をさせてもらいました」と

笑顔が弾けた。
フリードのブログ「パフュームの楽書き」-ga20

マンハッタンのビル屋上で行われた撮影。摩天楼の間を

夜風が吹き抜け、エンパイア・ステート・ビルには

ライトアップが施される。

 「レディー、アクション!」「カァット!!」。米国特有の掛け声

を合図に、ガッキーが大人の演技を繰り広げた。

 「ニューヨークに限らず、昔から海外は好きではなく、

危ない所じゃないかというイメージを持っていたので、いろんな

不安がありました。ただ、こっちに来て1週間以上が経ち、

過ごしやすい所だと思いましたね」

 15日にロケ終了を迎えて、ホッと笑みがこぼれる。仕事では

ハワイ、豪州、タイなど6度の海外渡航歴があるが、

米国本土は初上陸だった。意外にも飛行機が苦手で、

海外旅行経験はなし。しかし、今回は避けて通れなかった。

 同作で、主人公女性の18歳から28歳までの10年間を

演じるガッキー。北海道・釧路の高校から東京の大学を経て、

ニューヨークの編集プロダクションで働く役どころだ。

劇中では英会話にも挑戦しており、米国人でにぎわう

パーティーのシーンでは、約2分半に及ぶ英語のスピーチを

完璧に演じきった。
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 昨年9月から英会話の米国人教師がマンツーマンで付き、

撮影の合間にレッスンを重ねてきた。ニューヨーク入りして

からも日系三世の教師を帯同させた。

 「英語アレルギーで肌が赤くなっちゃった…」。本人はそう

謙遜したが、那須田淳プロデューサーは「ニューヨークで

街の人にスピーチを聞かせたら、ちゃんと伝わっていました」

と明かした。

 現地到着は7日だったが、最初の5日間は街の雰囲気に

なじむため、撮影が入っていなかった。スタッフの配慮で

不安は解消され、今では「歩きながら食べるピザが

おいしい!」と身も心もニューヨーカー。4月17日は

自由の女神やタイムズ・スクエアを巡り歩いた。

 「ニューヨークに来た甲斐がありましたね。

前向きになれました。来る前に意気込みを聞かれて『何とか

楽しみます』と言ったんですけど、その通りにできてよかった」

 20日からカナダに場所を移し、最後の撮影に入る。

報道陣から「グッドラック」と声を掛けられ、「サンキュー」と

流ちょうに返答。次なる未踏の地にも、

そのガッキースマイルを届ける。