歌手・一青窈の代表曲のもつテーマをモチーフに、新垣結衣と

生田斗真主演で映画化する「ハナミズキ」の日本での撮影が

3月25日、北海道・釧路でクランクアップした。

土井裕泰監督がメガホンをとる同作は、すれ違いながらも互い

を思いあう男女が10数年間のなかで成長していく姿を、「恋空」

「涙そうそう」のスタッフが再結集して描く。一青窈の

「ハナミズキ」は、2004年のリリースから5年以上を経た今も

多くの人々の支持を受け続けてきた。

昨年9月にクランクインし、北海道や東京で撮影を敢行してきた

新垣と生田は、「ハナミズキ」の花言葉「返礼」が象徴するように、

全編を通じて内包する「無償の愛」を一貫してつむいできた。

深夜の釧路で日本編の撮了を迎えた新垣は、「こんなに

キラキラしたキレイな雪の中で終われて幸せです」と感無量の

面持ち。劇中では、主人公・紗枝の高校時代から海外で働く

キャリアウーマンに至るまでの10年間を演じる。一方、全ての

撮影を終えた生田は、「北海道は寒かったけれど、あったかい

現場で毎日の撮影が楽しみでした」と振り返った。


フリードのブログ「パフュームの楽書き」-gky10

女子高生役は見納めになるかも…

また、翌26日には新垣と生田、撮影スタッフが、撮影に協力

した漁港関係者に炊き出しを振舞うセレモニーが行われた。

新垣が「皆さんのご協力のおかげで楽しく過ごせました。

ありがとうございました!」と真ダラの味噌汁を配り歩けば、

生田も負けじと“ちゃんちゃん焼き”を振舞うなど和やかな

雰囲気に。漁師としての家業を継ぐために水産高校に通う

青年という役どころだけに、「漁師の皆さんが温かくて、

仕事に誇りを持っていて、役作りとしても人生経験としても

貴重な経験。シャケ漁はマスターしたので、力になれると

思います」と頭を下げた。

そんな生田の感謝の言葉にあふれんばかりの笑顔の

漁業関係者は、大ヒットを祈願して劇中で使用したものと

同様の大漁旗をプレゼント。生田は、サプライズ演出に

「すげえ、やったあ」と感激しきりの様子だ。

さらに、「いろんな面で助けてもらいました。楽しい現場を

作ってくれたり、お芝居をしているときもナチュラルで

いられるなって。本当にいい時間を過ごさせてもらいました」

と語る新垣からは木彫りの熊のオブジェをプレゼントされ、

苦笑いを浮かべていた。

新垣は、4月からのニューヨーク&カナダロケについて

「海外でのお仕事は経験が少ないので緊張していますが、

何よりも楽しみたいと思います」と意欲満々。そんな新垣に、

生田は「英語のセリフとか大変だと思うが、

体に気をつけて頑張ってほしい」とエールをおくっていた。

海外ロケで撮影は全て終了し、6月下旬に完成予定だ。

「ハナミズキ」は東宝配給で、8月21日から全国で公開。