「のだめカンタービレ」 

映画2部構成の裏側 

展開と上映時間のジレンマ

ヨーロッパでのロケも多かった

「のだめカンタービレ最終楽章」 人気テレビドラマを

映画化した「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」が

19日から全国公開されている。時をおかず、来年4月

には後編が公開されるが、最近はほかにも

「レッド・クリフ」など前後編を連続公開するケースが

増えている。2部構成にした背景にはどんな事情が

あるのか。


フリードのブログ「パフュームの楽書き」-jur34

 「1本にすると物語の展開が駆け足になって、

フラストレーションがたまると思ったんです」と

プロデューサーの若松央樹(ひろき)さんは、2部作に

した理由について打ち明ける。

 映画は、「のだめ」こと天才ピアニストの野田恵

(上野樹里)と指揮者の千秋真一(玉木宏)との恋を

中心に、迫力あるオーケストラの演奏シーンが

ちりばめられている。テレビドラマと比べると、2人の

心理描写がより手厚くなっているが、「映画では、

のだめと千秋のラブストーリーとともに、2人の成長

ぶりを見てほしい。1本にしてしまうとどちらかが軸に

ならざるをえない。前後編にしたことで、うまく両方が

描き切れたと思っています」と若松さんは語る。

 前編と後編との公開間隔が4カ月というのは、実写

映画ではこれまでで最も短いという。2本を一気に

製作するのは怖い部分もあるようで、「来年、劇場版

3作目が公開される『踊る大捜査線』や『海猿』の

シリーズのように、2作目の評価を見てから作るのが

普通でしょう。前編の成績が悪かったらどうしようと

思います。」


フリードのブログ「パフュームの楽書き」-jur39

「出演者のスケジュール確保という事情もある」と

明かすのは、武内英樹監督だ。今回はチェコ、

スロバキア、オーストリア、フランスとヨーロッパの

4カ国で海外ロケを敢行したが、映画だけでなく、

テレビドラマやCM、舞台と忙しい毎日を送る俳優ら

の日程調整は大変な作業だ。9日に行われた完成

披露試写会では、フランス人学生役のウエンツ瑛士

が「7、8回往復してマイルがたまった」と言えば、

ロシア人学生役のベッキーは「日帰りでフランスに

行ったんですよ」と苦労話を披露した。

 長大な原作を映画化した大作「沈まぬ太陽」(公開中)

のように合間に休憩を入れる方法もあるが、上映時間

にはどうしても限度がある。

 武内監督は「本当は前、中、後編と3本撮りたかった」

と本音を漏らす。 「例えば、原作に描かれている

千秋と父親との確執は映画では割愛した。
フリードのブログ「パフュームの楽書き」-tmk30

ファンには申し訳ないと思いつつ、ここまでモチベーション

が保てたのは、観客が感動したり笑ったりする姿が

見たかったからです」と笑顔で語った。
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